研究課題/領域番号 |
22591472
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研究機関 | 静岡県立静岡がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
寺島 雅典 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (40197794)
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研究分担者 |
望月 徹 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (00117780)
大島 啓一 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10399587)
畠山 慶一 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (20564157)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 癌 / 遺伝子 / 外科 / 腫瘍マーカー / 転移 |
研究概要 |
予備的な検討により、腹腔洗浄液からの癌細胞の検出が困難であったため、末梢血に対象を絞って研究を進めてきた。これまで約200例の胃癌症例から検体を採取し、候補遺伝子の発現について real-time RT-PCRにて定量的に測定してきた。今回94例に関して詳細な解析を実施した。術前血清を採取した94例中、RNAの抽出が可能で、品質が確保されていた85例に関して、ARHGDIBsv1,ALDOG4b,XAF1sv3の3遺伝子の発現量と臨床病理学的因子との関連について検討した。年齢と各バリアント発現量の関連では、ARHGDIBsv2が加齢と共に発現量が低下する傾向を認めた(p=0.016)。組織型との関連では、XAF1sv3において未分化型癌で有意に発現量が高値であり(p=0.047)、深達度との関連ではARHGDIBsv2において深達度が高度になるにつれ発現量が上昇する傾向を認めた(p=0.07)。その他の臨床病理学的因子と各遺伝子発現量との間には有意な関連を認めなかった。今回の検討では、各スプライシングバリアントの発現量と、胃癌悪性度との間には有意な関連が認められなかった。今後、健常者における発現量の検討、各遺伝子発現量と生存転帰との関連について検討が必要と思われた。また新たなマーカーの検索に関しても同時に進行しており、分泌型のプロテインアイソフォームであるQuiescin Q6 sulfhydryl oxidase 1 (QSOX1)の胃癌高転移細胞株での発現増強を認めており、今後臨床検体での解析を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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