炎症性腸疾患患者におけるTh17分化誘導異常の解析と制御法に関する研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22591486
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 消化器外科学
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 水島 恒和 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (00527707)
• 研究分担者: 伊藤 壽記 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20231152) ; 竹田 潔 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20309446)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 炎症性腸疾患

研究概要

炎症性腸疾患(IBD)患者の炎症部では、マクロファージ様の形態を呈し、単球系マーカーのCD14 と樹状細胞マーカーの CD11c 両者が陽性である CD14+CD11c+細胞が増加していた。IBD 患者の非炎症部において、CD14+CD11c+細胞は非 IBD 患者と著変を認めなかった。CD14+CD11c+細胞は、腸管粘膜固有層において CD14-CD11c+細胞,CD14-CD11c-細胞に比し、有意に Th17 細胞を誘導していることが明らかになった。

研究成果

• [雑誌論文] Shinzaki S Kuroki E, Iijima H, Tatsunaka N, Ishii M, Fujii H, Kamada Y, Kobayashi T, Shibukawa N, Inoue T, Tsujii M, Takeishi S, Mizushima T, Ogata A, Naka T, Plevy SE, Takehara T, Miyoshi E (2013)
  • 著者名/発表者名: Inflamm Bowel Dis Lectin-based Immunoassay for Aberrant IgG Glycosylation as the Biomarker for Crohn's Disease
  • 雑誌名: E Department of Molecular Biochemistry and Clinical Investigation 巻: 19 ページ: 321-331
• [雑誌論文] Inoue T Iijima H, Tajiri M, Shinzaki S, Shiraishi E, Hiyama S, Mukai A, Nakajima S, Iwatani H, Nishida T, Mizushima T, Yasui T, Isaka Y, Kanto T, Tsujii M, Miyoshi E, Wada Y, Takehara T (2012)
  • 著者名/発表者名: Inflamm Bowel Dis Deficiency of N-acetylgalactosamine in O-linked oligosaccharides of IgA is a novel biologic marker for Crohn's disease
  • 雑誌名: Osaka University Graduate School of Medicine
• [学会発表] PO-5-5 クローン病診療における外科の役割、 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水島恒和 、中島清一、関本貢嗣、山本浩文、池田正孝、竹政伊知朗、西村潤一、根津理一郎、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第67回 日本消化器外科学会総会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2012-07-20
• [学会発表] PS-077-8 当院におけるクローン病症例に対する麻酔下肛門周囲検査の現状 (2012)
  • 著者名/発表者名: 水島恒和 、中島清一、関本貢嗣、山本浩文、池田正孝、竹政伊知朗、西村潤一、根津理一郎、伊藤壽記、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第112回 日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2012-04-14
• [学会発表] クローン病の手術症例における腸管不全(短腸症候群)の実態-多施設共同研究 (2012)
  • 著者名/発表者名: 渡辺和宏、 佐々木巖、福島浩平、舟山裕士、杉田昭、二見喜太郎、池内浩基、根津理一郎、水島恒和、亀岡信悟、楠正人、吉岡和彦、畠山勝義、藤井久男、渡邉聡明、渡邊昌彦、渡辺守
  • 学会等名: 第112回 日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2012-04-14
• [学会発表] PS-077-7 クローン病に対する直腸切断術術後の感染性合併症対策の意義 (2012)
  • 著者名/発表者名: 廣田昌紀、 根津理一郎、中島清一、水島恒和、松並展輝、三方彰喜、清水潤三、金〓国、森島宏隆、相馬大人、金浩敏、杢谷友香子、大澤日出樹、荒木麻利子、松浦雄祐、三宅祐一郎、高畠弘幸、長谷川順一
  • 学会等名: 第112回 日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2012-04-14
• [学会発表] PS-078-2 Crohn 病における活動性と凝固線溶系マーカーの検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 竹山廣志、 水島恒和、関本貢嗣、山本浩文、池田正孝、 中島清一、竹政伊知朗、西村潤一、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第112回 日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2012-04-14
• [学会発表] A case of Crohn's colitis-associated rectal cancer following after sporadic adenocarcinoma in adenoma (2012)
  • 著者名/発表者名: Takeyama H. Mizushima T., Nakajima K., Takahashi H., Nishimura J., Takemasa I., Ikeda M., Yamamoto H., Sekimoto M., Nezu R., Ito T., Doki Y., Mori M
  • 学会等名: 6th Korea-Japan IBD Symposium
  • 発表場所: Tokyo
  • 年月日: 2012-01-28
• [学会発表] Crohn's colitis に対する minimally invasive extensive colectomy の意義 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中島清一、 根津理一郎、廣田昌紀、水島恒和、関本貢嗣、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第66回 大腸肛門病学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2011-11-26
• [学会発表] クローン病術後症例に対する合成 Xa 阻害薬の使用経験 (2011)
  • 著者名/発表者名: 水島恒和 、池田正孝、中島清一、西村潤一、竹政伊知朗、甲斐康之、山本浩文、関本貢嗣、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第66回 日本消化器外科学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-07-15
• [学会発表] クローン病に対するminimally invasive extensive colectomy の治療成績 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中島清一 、根津理一郎、廣田昌紀、水島恒和、関本貢嗣、伊藤壽記、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第66回 日本消化器外科学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2011-07-15
• [学会発表] 炎症性腸疾患に対する用手補助腹腔鏡下手術の意義 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中島清一、 根津理一郎、廣田昌紀、水島恒和、関本貢嗣、伊藤壽記、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第111回日本外科学会
  • 発表場所: 紙上開催
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] クローン病に対する直腸切断術時の術後感染性合併症対策 (2011)
  • 著者名/発表者名: 廣田昌紀、根津理一郎、中島清一、水島恒和、松並展輝、三方彰喜、森島宏隆、金〓国、西村潤一、相馬大人、長谷川順一
  • 学会等名: 第111回 日本外科学会
  • 発表場所: 紙上開催
  • 年月日: 2011-05-28
• [学会発表] Minimally invasive surgery for IBD: an update (2010)
  • 著者名/発表者名: Nakajima K. Hirota M., Mizushima T
  • 学会等名: Japan-Korea IBD Symposium
  • 発表場所: Seoul
  • 年月日: 2010-10-02
• [学会発表] クローン病長期 HPN 症例の検討 (2010)
  • 著者名/発表者名: 水島恒和 、中島清一、甲斐康之、玉川浩司、松田宙、山本浩文、池田正孝、竹政伊知朗、原口直紹、関本貢嗣、井上善文、根津理一郎、 伊藤壽記、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第96回 日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 新潟
  • 年月日: 2010-04-24
• [学会発表] 潰瘍性大腸炎に対する低侵襲手術の標準化-learning curve の解析を通じて (2010)
  • 著者名/発表者名: 中島清一 、根津理一郎、廣田昌紀、西村潤一、甲斐康之、 水島恒和、関本貢嗣、伊藤壽紀、土岐祐一郎、森正樹
  • 学会等名: 第110回 日本外科学会定期学術集会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2010-04-10
• [学会発表] Bcl-2 retards the development of chronic colitis in interleukin-10 gene-deficient mice (2010)
  • 著者名/発表者名: Takahashi H. Mizushima T., Ito T., Kai Y., Takemasa I., Ikeda M., Yamamoto H., Sekimoto M., Doki Y., Mori M
  • 学会等名: XXIV ISUCRUS Biennial Congress
  • 発表場所: Seoul
  • 年月日: 2010-03-23
• [学会発表] Mori M. Malignancy in Crohn's disease:The incidence and clinical characteristics in Japan (2010)
  • 著者名/発表者名: Mizushima T. Nakajima K., Kai Y., Yamamoto H., Ikeda M., Takemasa I., Sekimoto M., Nezu R., Ito T., Doki Y.
  • 学会等名: XXIV ISUCRUS Biennial Congress
  • 発表場所: Seoul
  • 年月日: 2010-03-23