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2011 年度 実績報告書

腫瘍抗原特異的CD4+T細胞の効率的な誘導と生体内維持による癌免疫療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22591487
研究機関神戸大学

研究代表者

山下 公大  神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (80535427)

研究分担者 中村 哲  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10403247)
神垣 隆  神戸大学, 医学研究科, 客員教授 (20372641)
キーワード腫瘍免疫 / T細胞 / 大腸癌
研究概要

本研究の目的は、抗原特異的CD4+T細胞移入による免疫細胞療法を確立し、臨床応用を目指すものである。腫瘍浸潤エフェクター細胞の重要性は以前より指摘されており、大半はCD8+T細胞およびNK細胞が締めている。特に、CD8+T細胞は抗原特異性細胞傷害性および記憶維持の観点から、腫瘍免疫療法の中心的役割を果たしている。種々の癌では、腫瘍特異抗原の同定がなされ、腫瘍抗原特異的ペプチドワクチンによる細胞傷害性CD8+T細胞の誘導が試みられている。しかしながら、抗原特異的CD8+T細胞の単純な誘導および移入では十分な効果は得られていないのが現状である。一方、動物モデルではCD8+記憶T細胞の維持にはCD4+T細胞の存在(CD40-CD40L INTERACTIONなど)が必要であることが、既に明らかとなっている。抗原特異的CD4+T細胞を誘導移入し、体内で高濃度に維持を行う事により、効果的な腫瘍抗原特異的CD8+T細胞を維持し、強力な抗腫瘍効果を得る事が予想される。この動物モデルを確立し、有効性の高い免疫療法を開発する、実際の臨床応用を視野に入れた可能性のある、意義ある研究成果を得られたと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CD4メモリーの誘導を行っている。現時点では、αGalを用いて、誘導を行っているが、そのプロセスにあるNKTの解析を行っている。

今後の研究の推進方策

メモリーの誘導は可能であるが、維持機構の解析にはいたっていない。
α-Galと樹状細胞を用いた誘導で、問題ないかどうか、NKT細胞の機能を明らかにすることにより、維持機構の解析につなげたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Rab27a negatively regulates phagocytosis by prolongation of the actin-coating stage around phagosomes2011

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama K, Kaji H, He J, Tanaka C, Hazama R, Kamigaki T, Ku Y, Tohyama K, Tohyama Y
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 286 ページ: 5374-5382

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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