研究課題/領域番号 |
22591489
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
栗田 信浩 徳島大学, 大学病院, 特任教授 (30335814)
|
研究分担者 |
桑原 知己 香川大学, 医学部, 教授 (60263810)
高橋 章 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90304047)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | バクテリアルトランスロケーション / タイトジャンクション / パラセルラールート / トールライクレセプター / 腸内細菌叢 / CPT11 / TNFα / NF-κB |
研究概要 |
【目的】Bacterial Translocation (BT)下におけるTNFα・NF-κB経路、自然免疫に関与するToll-like receptor2・4経路、常在細菌叢の変化からBTの詳細な病態を明らかにし、TU-100等治療薬の効果を多面的に評価する。【方法】Wister系ラット5日間絶食及びCPT-11 250mg/kgを腹腔内投与(0, 24時間)してBTを誘導。CPT-11モデルを用いてTNFα、NF-κB、IL-β、IL-6、caspase3、Tight Junction (TJタンパク) 、TLR2・4 mRNA発現をRT-PCR、タンパク発現を免疫組織化学染色にて測定、TUNNEL染色で上皮細胞のapoptosisを検討した。絶食モデル、CPT-11モデルを用い、Terminal Restriction Fragment Length Polymeraseにて腸管内容物の細菌叢の変化を評価し、TU-100の腸管ストレス軽減効果を検討した。【結果】TNFα、NFkappaκB、IL-β、IL-6 mRNAの上昇、caspase3、TLR 2・4 mRNA発現が上昇、Claudin-1・4、Occludin、ZO-1 mRNA発現が低下、Claudin-2 mRNAは低下。Claudin-1、Occludin、TLR4タンパクも同様の変化を示した。絶食にて腸内細菌叢多様性の減少、CPT11投与後、上皮傷害作用を示すAkkermansiaの増加がみられた。TU-100は上記ストレス増強因子を軽減、腸内細菌叢の多様性を維持、Blautiaなど上皮保護作用をもつ菌を増加させた。【結論】BTではTNFα・NF-κB経路、自然免疫系が賦活・apoptosisを誘導、さらに腸内細菌叢の変化から粘膜傷害を来し、TU-100はこれらの変化を軽減する。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|