研究課題/領域番号 |
22591505
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
天野 尋暢 広島大学, 大学病院, 病院助教 (30423370)
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研究分担者 |
田代 裕尊 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 准教授 (90359894)
大段 秀樹 広島大学, 大学院・医歯薬保健学研究院, 教授 (10363061)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 胆管細胞癌 / Death receptor / NK細胞療法 / ムチンタンパク |
研究概要 |
広島大学先進医療開発科学講座外科学で経験した胆管細胞癌(肝内胆管癌)37症例を対象に各種表面抗原の免疫染色を行った。先ずNK細胞の標的としてTRAIL receptorの表出を検討、Death receptor(DR)-4、-5の臨床検体の発現はそれぞれ約94%14%であった。以前、肝細胞癌の臨床検体における当科での結果はDR-4、-5の発現が同等に発現しており、同じ原発性肝癌でもDRの発現が異なることが判明した。各種粘液染色(MUC1、MUC2、MUC5、MUC6、pS2、CD10、HGM)の結果はそれぞれ88.9%、16.7%、61.1%、55.6%、80.6%、55.6%、66.7%であった。一方、当施設での臨床検体の検討から、胆管細胞癌の予後に関与する因子として、悪性度に脈管侵襲、腫瘍サイズとものMUC5が、独立した予後規定因子であり、NK細胞療法の一つの標的にMUC5が有用であることが確認できた。 広島大学先進医療開発科学講座外科学での生体肝移植手術症例から得られた肝臓内(グラフト内)NK細胞に対する細胞障害試験を、胆管細胞癌細胞株2種類(TFK-1,HuCCT1)に対して行った。どちらの細胞株においても濃度依存性にNK細胞による細胞障害性が確認できた。ただしNK細胞による細胞障害性の程度はHuCCT1に強く、細胞株によってNK細胞の障害性(抗腫瘍性)が異なることが判明した。
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