研究課題
基盤研究(C)
非吸収材料であるゴアテックを用いて肝門部胆管癌の患者8例に手術と粒子線による2段階治療を行い、肝門部にスペーサーを留置し、粒子線を照射する際の基礎的なデータを収集するとともにその課題を明らかにした。臨床研究と並行してポリ乳酸(PGA)による吸収性スペーサーの開発を進めた。PGAスペーサーは粒子線の遮断効果等の物理特性の測定を行うと共に動物に埋植し吸収実験を施行した。カニクイザルを用いた吸収実験では、体内に埋植したPGAスペーサーの主要臓器との癒着は軽度で2ヶ月で80%の厚みとなり、3ヵ月後にはほぼ吸収されることが明らかとなった。以上の結果をからPGAスペーサーの医療機器認可に向けた薬事戦略としてPMDA開発前相談を実施した。これらの結果を基に平成24年度の経済産業省の課題解決型医療機器開発事業に申請し、採択された。
すべて 2013 2012 2009
すべて 学会発表 (3件) 産業財産権 (1件)