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2012 年度 実績報告書

虚血性脊髄障害に対するエピジェネティック的治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 22591548
研究機関琉球大学

研究代表者

齊川 仁子  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20404569)

研究分担者 垣花 学  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20274897)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード脊髄虚血 / 遅発性麻痺 / エピジェネティクス / 神経変性
研究概要

脊髄虚血後遅発性対麻痺モデルにおける遅発性脊髄神経障害にヒストンの脱メチル化あるいなどのエピジェネティクス的修飾が関与しているかについて検討する目的で平成24年度研究を行った。マウス遅発性脊髄障害モデルは、大動脈の5分間遮断により作成した。マウス遅発性脊髄障害では、症状発症時にTNFαやIL-1βなどの炎症性サイトカインの産生が激増することを見出したことから、その上流にあたるToll様受容体の関与について検討した。その結果、Toll様受容体のTLR4ノックアウトマウスでは遅発性対麻痺が発症しないことが明らかとなった。このことから、TLR4のリガンドがこの病態に関わっていることが示唆された。TLR4のリガンドとしてHMGB-1が知られているが、この遅発性対麻痺モデルの脊髄において、病態発症時にHMGB-1が細胞外で検出できた(免疫染色)。このHMGB-1はヒストン蛋白の一種でその脱メチル化による核外に放出されることが知られていることからヒストン脱メチル化酵素阻害薬による遅発性対麻痺の発症を抑えることができるか検討した。その結果、ヒストン脱メチル化酵素阻害薬を虚血後24時間以内に腹腔内投与したところ、遅発性対麻痺の発症を抑えることはできなかった。さらに病理組織学的検討を行ったところ、虚血後48時間では脊髄前角の神経細胞変性ならびに空砲化を防ぐことはできなかった。これらのことから、マウス脊髄虚血後の遅発性対麻痺の病態生理にエピジェネティックス的反応の関与は大きくなく、それに対する阻害薬の効果に期待はできなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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