研究課題/領域番号 |
22591551
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
前田 吉宣 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (20438203)
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研究分担者 |
山岸 正明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40182422)
八島 正文 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30256565)
佐々木 裕二 京都府立医科大学, 医学部附属病院, 専攻医 (70438208)
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キーワード | 生物・生体工学 / 解剖学 |
研究概要 |
複雑心奇形を有する新生児や乳児に対し、低侵襲的な心電図非同期条件下において施行したマルチスライスCTから得られた画像情報を用いて作成した心臓の3次元立体画像をもとに非侵襲的に正確でかつ3次元の先天性心疾患の形態的および心機能診断を行い、複雑心奇形に対する手術術式の術前検討、および実際の手術術式との相違や手術時間短縮効果など心臓手術の低侵襲化、手術リスク軽減効果への有効性を評価、検討した。 また患者家族への手術説明時に使用し、手術術式やリスクの理解に寄与するかどうか、また研修医師・医学生教育、新しい外科手術の開発、医療事故の防止など臨床・教育へのフィードバック効果についても評価、検討した。 マルチスライスCTの3次元画像情報より光造形技術(Stereolithography)を用いて硬性エポキシ樹脂および軟性ウレタン樹脂素材の解剖学的異常を正確に反映した心奇形模型レプリカの作成についてその方法や技術、再現性について検討評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
光造形技術(Stereolithography)による硬性エポキシ樹脂および軟性ウレタン樹脂素材の心模型レプリカの作成技術については近年進歩がみられ、研究や臨床への応用もすすみつつあるが、そのほとんどは成人心臓をモデルとしたもので、新生児や乳児の複雑心奇形を有する心臓はサイズが小さいためにその方法や解剖学的異常に対する再現性について未だ問題点がある。
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今後の研究の推進方策 |
実際の臨床・教育へフィードバックが可能な高度の解剖学的異常の再現性を伴う光造形心模型を作成するためにはマルチスライスCTの撮影方法や条件、あるいは先天性心疾患の疾患別特異性等についてさらなる検討を行う必要がある。
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