複雑心奇形を有する新生児や乳児に対し、心電図非同期マルチスライスCT(MSCT)から得られた3次元volume dataを用いて非侵襲的に正 確でかつ3次元の先天性心疾患の形態的および心機能診断を行った。この立体的画像情報をもとに行った心臓外科手術術前シ ミュレーションと実際の手術で観察された心臓形態および術式を比較し、臨床へのフィードバックの有効性について評価検討した。また3次元画像情報をもとに光造形技術(Stereolithogr aphy)を用いて硬性エポキシ樹脂素材および軟性ウレタン樹脂素材の解剖学的異常を正確に反映した心奇形模型レプリカを試作し、その再現性について評価すると共に患者さんへの説明や研修医師・医学生教育、外科手術シミュレーションや新しい術式の開発、医療事故の防止など臨 床・教育へのフィードバックが有効かどうか評価、検討した。
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