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2010 年度 実績報告書

喫煙関連肺癌に対する新規治療法開発のための機能性RNAネットワークの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22591559
研究機関千葉大学

研究代表者

守屋 康充  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (90375692)

研究分担者 吉野 一郎  千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (40281547)
関 直彦  千葉大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50345013)
岡本 龍郎  千葉大学, 大学院・医学研究院, 助教 (80568626)
キーワード癌 / マイクロアレイ / ゲノム / 遺伝子 / 外科
研究概要

近年、分子標的治療薬として開発されたゲフィチニブの治療効果は、肺腺癌におけるEGFR遺伝子変異の有無を相関があるこどが見出され、注目を浴びている。このような肺腺癌はの喫煙非関連肺癌の一類型と考えられるようになっているが、扁平上皮癌など主に喫煙を発症要因とする肺癌に対する分子標的治療薬は未だ開発されていない。
本研究では、まず肺扁平上皮癌手術検体の腫瘍部・正常肺組織からtotal RNAを抽出し、マイクロRNA (miRNA)の網羅的発現解析を施行した。その結果、肺扁平上皮癌において正常肺組織と比較して腫瘍部で発現が亢進もしくは抑制されている特徴的なmiRNAを抽出することが可能であった。この発現プロファイルの中で、腫瘍部での発現が抑制されているmiRNAに関して、肺扁平上皮癌手術検体を用いてreal-time PCRで検討したところ、全症例の腫瘍部において、抽出されたmiRNAの発現抑制が確認された。さらに肺扁平上皮癌手術検体から得られたmiRNA発現プロファイルと、他臓器喫煙関連癌(食道癌、膀胱癌)から得られたmiRNA発現プロファイルを比較・検討したところ、これらの喫煙関連癌に共通して腫瘍部で発現が抑制されているmiRNAを認めた。これらのmiRNAを肺扁平上皮癌由来の細胞株に導入して、XTT assayで細胞増殖機能に関して検討を行ったところ、細胞増殖を40%から60%抑制することが認められた。
肺扁平上皮癌および他臓器喫煙関連癌にえける特異的なmiRNAの解析をすすめることにより、喫煙関連癌の発生に共通する重要な発癌過程の解明、共涌の治療標的が見出きれる可能性があると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] マイクロRNA発現プロファイルに基づく肺扁平上皮癌の新たな治療標的の探索2010

    • 著者名/発表者名
      守屋康充
    • 学会等名
      第51回日本肺癌学会総会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島)
    • 年月日
      2010-11-03
  • [学会発表] Identification of tumor suppressive miRNAs by miRNA expression signature in lung squamous cell carcinoma2010

    • 著者名/発表者名
      守屋康充
    • 学会等名
      第69回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪)
    • 年月日
      2010-09-24

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公開日: 2012-07-19  

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