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2011 年度 実績報告書

ミトコンドリア傷害の抑制による肺虚血再潅流障害制御の試みと新たな臓器保存液の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591565
研究機関大阪大学

研究代表者

南 正人  大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (10240847)

研究分担者 奥村 明之進  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40252647)
澤端 章好  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50403184)
井上 匡美  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10379232)
中桐 伴行  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70528710)
キーワード肺移植 / 虚血再灌流障害 / ミトコンドリア / サイクロフィリン / サイクロスポリン
研究概要

【目的】
末期呼吸不全患者に対する肺移植治療成績の向上には、致命的な術後球性気合併症の一つである虚血再灌流障害による移植肺機能不全を克服することが急務である。本研究には、サイクロフェリンDノックアウトマウスを用いて、虚血再灌流障害時のミトコンドリア障害の抑制が虚血再灌流障害を軽減することを評価し、サイクロフェリンDを標的分子とするサイクロスポリンの肺保存灌流液への添加が肺保存に有効であることを検証するためのTanslational Researchである。
【実験予定】
肺虚血再灌流障害マウスモデルの作成
人工呼吸器を用いた全身麻酔下で、左開胸に行い肺門部で血流を遮断。一定期間後遮断を解除し肺を再還流する。その後に採血、肺の摘出・固定を行う。血流遮断時間を30分、1時間、2時間で測定し、以下の項目を検討し、至適条件を選定。(1)動脈血酸素分圧測定。(2)血中カルシウム濃度を測定。(3)肺組織活性を蛍光顕微鏡で測定。(4)摘出肺の湿干重量比を測定。(5)摘出肺組織のパラフィンブロックを作成し、HE染色で形態学的に評価。(6)摘出肺組織で細胞死検出キットによりin situで組織学的評価を行う。これらによりCypDノックアウトマウスによる再灌流障害の抑制効果を検証する。
【研究成果】
CypDノックアウトマウスの継代困難により、研究予定時の方針から逸れているが、当初の目的である肺保存灌流液サイクロスポリン添加による再灌流障害の予防に関しての研究を進めるため、現在、マウス肺移植モデルの作成を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記のようにCypDノックアウトマウスの継代が困難であったため。

今後の研究の推進方策

実験自体の方法を見直し、肺保存灌流液中にサイクロスポリン添加をし、肺保存の効果の評価を行う方針とした。そのため、マウス肺移植を行う必要があり、現在そのモデルを作成中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] びまん性肺疾患と肺移植の適応2011

    • 著者名/発表者名
      南正人
    • 雑誌名

      綜合臨牀

      巻: 60 ページ: 2419-2424

  • [学会発表] 肺移植2011

    • 著者名/発表者名
      南正人
    • 学会等名
      移植医療勉強会(21)
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2011-05-22

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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