研究課題/領域番号 |
22591566
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
豊岡 伸一 岡山大学, 大学病院, 講師 (30397880)
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研究分担者 |
三好 新一郎 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00190827)
佃 和憲 岡山大学, 大学病院, 講師 (20346430)
浅野 博昭 岡山大学, 大学病院, 助教 (70534775)
宗 淳一 岡山大学, 大学病院, 助教 (90559890)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 悪性胸膜中皮腫 / マイクロRNA / miR-34b/c |
研究概要 |
悪性腫瘍においてマイクロRNA(以下、miRNA)の異常が注目されている。miRNAはRNA干渉により複数のタンパク質の発現を抑制する。また、アスベスト曝露が原因と考えられる悪性中皮腫は、2005年以来、本邦で重大な社会問題となっており、病態の解明・新しい治療法の確立が急がれる。本研究の目的は、悪性中皮腫におけるmiRNA異常を解析し、悪性中皮腫の病態の解明と全く新しい治療法の開発を目指すことである。 これまで検討したmiRNA群の中で、約85%の悪性中皮腫でメチル化により発現抑制されていたmiR-34b/cに注目した。miR-34b/cの発現ベクター(pSilencer 4.1-CMV neo Plasmid Vector)を作成して、悪性中皮腫細胞株に導入し、細胞周期・アポトーシス・浸潤能を中心に、flow cytometry法・invasionアッセイを用いて検討した。miR-34b/c導入により悪性中皮腫細胞株の浸潤能が低下すること、アポトーシスが誘導されることを確認し、miR-34b/cが悪性中皮腫において重要な役割を果たしていることをすでに論文報告した。 悪性中皮腫細胞株NCI-H290のヌードマウス皮下腫瘍モデルに対して、miR-34b/cアデノウイルスベクター(TM adeno 1.0-CMV system)を作成して、scramble controlと腫瘍増殖率の比較を行い、miR-34b/cアデノウイルスベクターの著しい抗腫瘍効果を見出し、論文投稿中である。また、悪性中皮腫細胞株におけるmiR-34b/cの放射線感受性増強効果、正常中皮細胞に対するmiR-34b/c導入効果についても検討を行い、すでに論文報告している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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