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2011 年度 実績報告書

自家骨髄由来幹細胞とbFGF徐放ゼラチンビーズによる肺気腫の新しい治療の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22591570
研究機関香川大学

研究代表者

垂水 晋太郎  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (30550082)

研究分担者 横見瀬 裕保  香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
呉 哲彦  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (50313656)
松浦 奈都美  香川大学, 医学部附属病院, 助教 (20572853)
キーワード肺気腫 / 肺胞再生 / bFGF / 間葉系幹細胞
研究概要

これまでに、bFGF徐放ゼラチンビーズを肺気腫モデルイヌの肺動脈内に投与し、肺毛細血管周囲に炎症を惹起し、毛細血管新生を誘導、肺の単位面積当たりの血管密度の上昇を示してきた。今回はこのbFGFに加えて、自家骨髄由来幹細胞の投与を併用して肺胞再生を目指す。
昨年度に引き続き、肺気腫モデルイヌを作成した。具体的には、気管支鏡のチャンネル孔を介して挿入した噴霧用カテーテルで蒸留水に希釈したブタ膵臓由来エラスターゼ300IU/Kgをカテーテルより噴霧し、5分間気管支を閉塞する。この処置を繰り返し、全肺気腫モデルイヌを作成し、注入4週間後に肉眼的・組織学的肺気腫の完成を確認した。作成していた肺気腫モデルイヌの骨髄液を採取し、間葉系幹細胞の分離・培養を試みた。具体的には、全身麻酔下に肺気腫モデルイヌの腸骨より骨髄液を採取した。採取した骨髄液を培養液(MEM-α)に懸濁・遠沈後、血球成分を除去し、培養皿に蒔いて培養した。3日毎に培養液を交換し、継代することで増殖能を持ち幹細胞のプロパティを持つと考えられる細胞を分離した。分離した細胞をフローサイトメーターで細胞表現マーカーを解析して幹細胞であるこよを確認した(CD45陰性、CD90陽性)。また、特殊な条件下(脂肪細胞・骨芽細胞・軟骨細胞分化誘導培地を使用)で培養し、培養後にマーカー抗体を用いて免疫細胞染色を行い、顕微鏡観察により単離した細胞がそれぞれの細胞系への分化能を有し、間葉系幹細胞であることを確認している。これらと並行して、肺気腫モデルイヌの末梢静脈から間葉系幹細胞およびbFGFビーズの投与を施行し、投与前・直後や投与1か月後の血液ガス・呼吸機能・肺の病理組織学的変化を確認し、肺の再生および肺機能の改善を評価した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実験計画における目標をおおむね到達したため。

今後の研究の推進方策

データのまとめ、考察を行うと共に、さらに同様の手順にて追加実験を行う。

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公開日: 2013-06-26  

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