研究課題
イヌ肺気腫モデルを確立し、対象のイヌから自家骨髄由来幹細胞を分離・培養することに成功した。プロトコルに従いbFGF徐放ゼラチンビーズを作成し、bFGF徐放ゼラチンビーズと自家骨髄由来幹細胞を同時に静脈から投与した(全4頭)。投与前後でバイタルサイン評価や血液ガス検査を行い、投与に伴う有害事象のないことを確認した。投与1か月後の肺機能検査では有意な改善は認められなかったが、血液ガス検査では酸素化能の改善傾向を認めた。組織学的検討では、気腫肺の指標とされる肺胞間距離(Lm)では一部に改善を認めたものの有意な変化は認めなかった。今後、投与方法の改善(肺動脈内への直接投与)、骨髄細胞のアポトーシス抑制などを検討していく。
24年度が最終年度であるため、記入しない。