研究課題
基盤研究(C)
ボリカーホネートボリウレタンの多孔構造の発砲密度を調整し、マイクロカテーテル(内腔約1mm)に挿入できるよう加工した。これを糸状に加工し、中心部に芯となるナイロン糸を入れることによって挿入や引き戻しといった既存のメタリックコイルと同様な操作が可能になった。実臨床の脳血管内手術のテクニックに近い条件で使用できるようになった。また本材料に金属マーカーを付し、X線透視下の視認性を向上させた。動物実験では動脈瘤入口部(ネック部)の表面に良好な血管内膜の被覆を認めた。また本素材の多孔構造内に新生結合組織が増生し、動脈瘤治癒に際する生体反応に本材料が良好に適合性すると示唆された。一方で本材料はX線透過性が高いため瘤内での充填度の判定が困難であった。また臨床への応用には更なるでハイスの発展改良が必要なことが明らかとなった。
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