研究課題/領域番号 |
22591582
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
堀内 哲吉 信州大学, 医学部, 准教授 (40303466)
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研究分担者 |
本郷 一博 信州大学, 医学部, 教授 (00135154)
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キーワード | 脳微小循環 / くも膜下出血 / カリウム / マグネシウム / レンズ核線条体動脈 |
研究概要 |
くも膜下出血後脳血管攣縮における脳微小循環の組織学的・機能学的研究を行い有効な治療方法を開発することを目的に、今年度はくも膜下出血モデルにおけるレンズ核線条体動脈(Lenticulostriate artery:以下LSA)の研究を行った。また、実際のくも膜下出血患者にける、穿通枝領域の血流評価についてMRI perfusionで研究を行った。 (1)組織学的研究:今年度はくも膜下出血モデルについて検討を行った。腹腔内投与による麻酔後SDラット(雄、12週齢)の自己血を大槽内に注入し、血液のひろがりについて検討した。 (2)血管薬理学的研究:昨年度の生理学的状態での研究結果を追試し論文発表を行った。また、くも膜下出血モデルへの実験に向けて予備実験を行った。 (3)最近臨床応用が可能となった非造影のMRI perfusion imageを用いて実際のくも膜下出血における穿通枝領域の血流変化について評価した。くも膜下出血後、2週間程度低下しているものと予想されたが、実際には軽度増加している事が多い事が判明した。くも膜下出血後は、一時的にauto-regulationが障害されていることが示唆された。臨床的な脳血管攣縮を示した患者がなかったのも関係していると思われ、来年度も検討が必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
組織学的にLSA周囲の評価が予想より困難であり、くも膜下出血モデルでの研究がやや遅れている。具体的には、Virchow-Robin腔の評価が脳を固定してしまうと評価が難しい。
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今後の研究の推進方策 |
組織学的研究では、評価が難しいので凍結標本への変更なども視野にいれて研究をすすめる。脳微小循環での脳血流評価が比較的簡易的にMRIを用いて可能となってきているので臨床例での研究も合わせて行っていく。
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