研究課題/領域番号 |
22591589
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
茂木 正樹 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20363236)
|
研究分担者 |
堀内 正嗣 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40150338)
|
研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
キーワード | 脳卒中 / 認知機能障害 / 骨髄細胞 / レニン・アンジオテンシン系 / 血液細胞 / 神経保護効果 / 脳血流改善効果 / 抗炎症効果 |
研究概要 |
脳のレニン・アンジオテンシン(RA)系の役割について、脳卒中ならびに認知機能障害を中心にさらに検討した。また、骨髄細胞への影響を血液系細胞の分化や老化に着目してさらに検討した。 直接的AT2受容体刺激薬であるCompound 21を用いた認知機能への効果について、野生型マウスにおける学習能の向上作用だけでなく、アミロイドβを脳室内に投与するアルツハイマー病モデルマウスにおいても、認知機能低下の抑制作用が認められ、Journal of Cerebral Blood Flow & Metabolism誌(IF:4.522)に論文が採択された。 さらに、Th17細胞から分泌されるIL-17の産生とIL-17が糖代謝にRA系が与える作用について検討し、RA系の亢進がIL-17の産生が増強し糖代謝への悪化させることを見出した。こうしたことからRA系が血液細胞分化に関与することが示唆された。以上の成果はHypertension誌(IF:6.908 )に採択された。 最後に、AT2受容体の相互関連タンパクであるATIPに着目して血管平滑筋細胞の老化に与える影響について検討した。ATIPが過剰発現した平滑筋細胞では血管老化が抑制されることが示され、AT2受容体シグナルが血管の老化を抑制する働きのメカニズムがさらに解明された。以上の成果はJournal of American Society of Hypertension誌(IF:2.123)に採択された。 こうした結果から、RA系、特にAT2受容体の働きは血液細胞の分化に重要な役割を果たしており、骨髄ストローマ細胞に対しても分化の程度や質に違いを来す可能性が示唆された。
|
現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|