研究課題/領域番号 |
22591591
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松本 省二 九州大学, 大学病院, 講師 (00570772)
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研究分担者 |
大八木 保政 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30301336)
吉良 潤一 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40183305)
古田 興之介 九州大学, 大学病院, 特別教員 (60546571)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | クロピドグレル / 血小板不応症 / CYP2C19 / PON-1 / 脳血管内治療 / 頸動脈ステント留置術 / 脳動脈コイル塞栓術 / 脳血管内治療 |
研究概要 |
少なくともアスピリンとクロピドグレルの両方を服用し頸動脈ステント留置術もしくは脳動脈コイル塞栓術を受ける患者で、同意の得られたものを対象とした。2010年5月登録を開始し、現時点までに、対象症例は連続347症例となった。その中で遺伝子解析まで終了した175例では、クロピドグレルの効果が低下し得るCYP2C19の機能低下型の遺伝子多型(CYP2C19 *2もしくは*3)を1つ持つintermediate metabolizerは53%、2つ以上持つpoor metabolizerは22%に及んだ。一方、機能増強型のCYP2C19 *17を持つ例は2%に認めた。またVerify Now装置によるクロピドグレルの効果判定のための血小板凝集能(PRU値)の測定に関しては、アスピリンとクロピドグレルのみを服用中の患者(N=103)においては、CYP2C19 *2または*3を1つ以上有する群では、有さない群より治療当日の血小板凝集能(PRU値)が有意に高かった. また、臨床成績との関連では、脳動脈瘤コイル塞栓術を受けた症例に限った検討で、88症例[年齢59.7±13.7歳, 男性35症例(39.8%)]において治療当日のクロピドグレルの効果減弱群(PRU >240)は治療翌日のMRI拡散強調画像での4箇所以上の新規脳虚血病巣の発生と関連を認めた(オッズ比3.0;95%CI 1.1-8.1).すくなくとも脳動脈瘤コイル塞栓術における術前のクロピドグレルの効果は治療後の新規脳虚血病巣の発現に関連している可能性がある結果となった。今後登録済み症例での遺伝子解析と臨床データとの関連性を解析して最終結論を出す準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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