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2012 年度 実績報告書

細胞周期同調下のプレローディングによる中性子捕捉療法(BNCT)の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22591604
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 哲哉  筑波大学, 医学医療系, 講師 (30375505)

研究分担者 吉田 文代  筑波大学, 医学医療系, 助教 (30261811)
中井 啓  筑波大学, 医学医療系, 講師 (50436284)
松村 明  筑波大学, 医学医療系, 教授 (90241819)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードBNCT / BPA / ホウ素 / Glioblastoma
研究概要

がん(腫瘍)細胞にホウ素化合物(Boronophenylalanine:BPA)が取り込まれた状態で外部から熱中性子が照射されると、α線と7Li反跳核が生成され、腫瘍細胞に限局した10 μm程度の領域に抗腫瘍効果を示す。このホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy:BNCT)で強力な腫瘍選択的効果を得るためには、BPAを効率的に腫瘍細胞に取り込ませることが重要となる。
本研究では、細胞周期同調後、BPAやその類似構造物質(L-tyrosine・L-DOPA)を事前投与(プレローディング)することによってアミノ酸交換輸送の速度増加を誘導し、引き続いてBPAを投与して細胞内ホウ素濃度を最大限に上昇させることでBNCTの最大効果を得るための条件を明らかにした。グリオーマ細胞株に対し、L-DOPAのプレローディングの有無による細胞内ホウ素濃度を検討した。L-DOPAのプレローディング後に投与時間を変化させてBPAを投与した結果、L-DOPAをプレローディングしない場合に比べ、細胞内ホウ素濃度はBPA投与初期から有意な上昇を認めた。本手法による細胞内ホウ素濃度上昇の作用機序(細胞内への取り込み機序)は明らかにされていないことから、その輸送複合体であるLAT1と4F2hcの遺伝子発現に注目し、発現解析を実施した。その結果、L-DOPAのプレローディングの有無における遺伝子発現の変化に有意差は認められなかった。
プレローディング法によりBPAの腫瘍細胞内取り込みを増強し、BNCTの効果を改善することが可能である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] がん治療の最前線としてのBNCT

    • 著者名/発表者名
      山本哲哉
    • 学会等名
      新しいがん治療BNCT-難治性がんの克服を目指して-
    • 発表場所
      つくばエキスポセンター
    • 招待講演
  • [学会発表] 中性子でガン細胞を狙い撃ち 中性子捕捉療法

    • 著者名/発表者名
      山本哲哉
    • 学会等名
      日本中性子科学会市民講座
    • 発表場所
      京都大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 招待講演シンポジウム「がんの熱中性子捕捉療法(BNCT)‐治療の現状と将来展望」悪性脳腫瘍のBNCT(加速器計画も含む)

    • 著者名/発表者名
      山本哲哉
    • 学会等名
      第127回日本医学放射線学会北日本地方会
    • 発表場所
      東北大学
    • 招待講演
  • [図書] Neutron Capture Therapy2012

    • 著者名/発表者名
      Sauerwein W
    • 総ページ数
      553
    • 出版者
      Springer

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公開日: 2014-07-24  

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