研究課題/領域番号 |
22591627
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
川端 茂徳 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50396975)
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研究分担者 |
加藤 剛 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (80447490)
富澤 將司 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (70396977)
榊 経平 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 医員 (70533454)
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キーワード | 脊髄誘発磁界 / 神経機能診断 / 非侵襲的 / 頚椎 |
研究概要 |
我々は神経誘発電位に代わる新しい非侵襲的な神経機能診断方法の開発を目的として神経磁界測定を行っている。動物実験の結果より、神経障害部位における誘発磁界の変化は解明されつつあり、これを臨床応用すべく健常者・患者における磁界測定を行なっている。 具体的には、H23年度においては健常者5人、頚椎疾患患者約50人の頚部での磁界測定を行った。上肢の末梢神経の刺激ではほぼ全例の被検者において肘関節部での刺激にて刺激を行う事により、より大きなシグナルを得ることができた。以前より肘関節部での刺激では刺激部と測定部が近いためにアーチファクトが混入しやすく正確なシグナルを得ることができなかったが、リファレンスセンサーを用いたフィルタリング方法の変更をし、健常者では正常に上行するシグナルが捉えられ、障害されていないことも分かり、シグナルについてはアーティファクトを克服し、明瞭に捉えられるようになりつつある。 上記の如く、リファレンスセンサーを用いたフィルタリング方法の変更をし、頚椎疾患患者においてもアーチファクトを克服しつつあり、シグナルが捉えられている場合もあるが、障害部位の特定については難しく、診断アルゴリズムについては更なる検討が必要と考える。我々の施設で開発を行っている、脊髄刺激による脊髄誘発磁界を用いた障害部位診断では約90%の診断率を誇っており、これを応用することにより診断率の向上が望めるものと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上肢の末梢神経の刺激では、リファレンスセンサーを用いたフィルタリング方法の変更をし、健常者では正常に上行するシグナルが捉えられ、障害されていないことも分かり、シグナルについてはアーティファクトを克服し、明瞭に捉えられるようになりつつある。
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今後の研究の推進方策 |
上肢の末梢神経の刺激では、リファレンスセンサーを用いたフィルタリング方法の変更をし、頚椎疾患患者においてもアーチファクトを克服しつつあり、シグナルが捉えられている場合もあるが、障害部位の特定については難しく、診断アルゴリズムについては更なる検討が必要と考える。
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