研究課題/領域番号 |
22591633
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂井 孝司 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (00444539)
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研究分担者 |
菅本 一臣 大阪大学, 医学系研究科, 寄付講座教授 (40294061)
山崎 健治 大阪大学, 臨床医工学融合研究教育センター, 特任講師 (40432546)
菅野 伸彦 大阪大学, 医学系研究科, 寄付講座教授 (70273620)
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キーワード | 股関節 / 生体内動態 / キネマティクス |
研究概要 |
MRIのtrue fast imaging with steady-state precession撮像法と、voxel-based registration法を用いて、生体股関節における不安定性を客観的かつ定量的に解析・評価するシステムを確立した。正常ボランティア男性10例、女性10例、臼蓋形成不全女性12例を対象とし、中間位・45度屈曲位・15度伸展位・Patrick肢位における股関節面の動揺性、臼蓋に対する大腿骨頭の相対移動量・ベクトル変位量を解析し、臼蓋形成不全例の不安定性と臼蓋被覆度であるcenter-edge角の相関関係を明らかにした(r=-0.73,p=0.001)。また臼蓋関節軟骨面の三次元形態を、3D-CTと3D-digitizerを用いた新しい手法を確立し明らかにした。 2D-3Dレジストレーションアルゴリズムをベースに改良した、骨関節の三次元動態解析システムを、人工股関節全置換術後の生体内動態を評価するシステムを確立した。術後の関節不安定性の制御評価と、人工股関節の生体内動態を明らかにした。人工股関節全置換術例15関節を対象とし、術後しゃがみこみ動作について解析し、動作中の関節可動域・骨盤傾斜の程度・屈曲動作中の骨盤傾斜寄与率・prosthetic impingementが生じるまでの理論的角度を明らかにしえた。また、prosthetic impingementが生じるまでの理論的角度は全例で10度以上確保できており、しゃがみこみ動作が少なくとも術後2年以内においては安全に行えていることが確認された。
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