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2012 年度 実績報告書

ヒト急性期脊髄損傷血中バイオマーカー測定と亜急性期マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 22591649
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

飛松 好子  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所・義肢装具技術研究部, 部長 (20172174)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードバイオマーカー / 軸索損傷 / ヒト脊髄損傷 / ELISA
研究概要

H24年度は研究計画に沿って(1)ヒト脊髄損傷サンプルにおけるpNF-Hの中長期的数値の解析、(2)動物モデルでの血中・髄液中のpNF-Hの同時計測、(3)脊髄損傷以外の神経疾患におけるpNF-H値の検討、を行った。
(1)ヒト脊髄損傷者3例の血液サンプルを受傷後3か月までの長期において解析を行った。いずれの症例においてもpNF-Hは3か月の時点でも末梢血液中に検出された。一部の症例では時間経過とともに減少傾向を示し、何らかの病態の変化を反映していることが示唆された。
(2)髄液と血液中との同時計測では、髄液中の濃度が血液中に比べ5倍程度の高値を示しているものの、時間経過による増減のパターンは両者間では同じであった。
(3)脊髄損傷以外のモデルとして、末梢神経である馬尾神経の損傷モデルを作成したところ、末梢血中でpNF-Hの上昇が観察され、このマーカーが中枢神経に限らず末梢神経も含んだ領域の損傷マーカーになりうることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 血中バイオマーカーによる脊髄損傷の重症度評価の試み2012

    • 著者名/発表者名
      緒方徹
    • 雑誌名

      リハビリテーション医学

      巻: 49 ページ: 501-503

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Phosphorylated neurofilament subunit NF-H as a biomarker for evaluating the severity of spinal cord injury patients, a pilot study.2012

    • 著者名/発表者名
      Hayakawa K, Okazaki R, Ishii K, Ueno T, Izawa N, Tanaka Y, Toyooka S, Matsuoka N, Morioka K, Ohori Y, Nakamura K, Akai M, Tobimatsu Y, Hamabe Y, Ogata T.
    • 雑誌名

      Spinal Cord

      巻: 50(7) ページ: 493-496

    • DOI

      10.1038/sc.2011.184.

    • 査読あり
  • [学会発表] 血中神経損傷バイオマーカーpNF-Hの臨床利用と限界2012

    • 著者名/発表者名
      緒方徹
    • 学会等名
      第27回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(名古屋)
    • 年月日
      2012-10-26
  • [学会発表] Phosphorylated Neurofilament subunit NF-H as a biomarker for evaluating severity of acute spinal cord injury.2012

    • 著者名/発表者名
      Hayakawa K, Okazaki R, Ishii K, Morioka K, Tanaka S, Ogata T.
    • 学会等名
      第8回ヨーロッパ神経科学フォーラム
    • 発表場所
      バルセロナ(スペイン)
    • 年月日
      2012-07-15

URL: 

公開日: 2014-07-31  

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