| 研究課題/領域番号 |
22591656
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| 研究機関 | 神戸大学 |
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研究代表者 |
黒田 良祐 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80379362)
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| 研究分担者 |
黒坂 昌弘 神戸大学, 医学研究科, 教授 (70170115)
久保 晴司 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (30452494)
松下 雄彦 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (40467650)
松本 知之 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (50546588)
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| キーワード | 幹細胞 / 再生医療 / 関節軟骨 / 靱帯 / 顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF) |
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| 研究概要 |
幹細胞や万能細胞の開発とともに主要臓器の再生の試みが盛んにおこなわれている。骨、関節軟骨、靭帯再生においては幹細胞からの細胞の動員、分化、血行の再開、血管新生が重要な役割を果たす。ヒト末梢血-血管内皮前駆細胞の増殖・誘導に不可欠な要素として幹細胞動員因子・造血因子である顆粒球コロニー刺激因子Granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF)がある。本研究の目的は、損傷した骨、軟骨、靱帯へのG-CSF局所移植が損傷部位に与える影響を確認し、その作用である造血細胞の生着、幹細胞の分化などのメカニズムを解明すること、そしてさらには早期に機能的運動器の再生を目指すことである。
ウサギの尺骨骨欠損モデルを用いてG-CSFが血管新生を介して骨再生促進にかかわることを確認し、またG-CSFによって循環する幹細胞が骨の修復再生に動員されたことを証明した。さらにG-CSFを投与した生体内の末梢血未分化細胞・循環幹細胞においてG-CSF receptorの発現が増加しており、また骨修復がおこっている局所においてもG-CSF receptorの有意な発現増加を確認した。また骨再生過程においてG-CSF receptorが有意に増加することを確認した。また免疫不全ラットの膝関節内側側副靱帯に1mmのギャップを作り、人工的に膝関節内側側副靱帯損傷モデルを作成し、靱帯損傷部にG-CSFを局所移植することにより、靭帯治癒促進が得られ、早期に機能的靭帯強度を獲得したことを証明し報告した。
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