研究課題
基盤研究(C)
ERK のリン酸化を阻害する MEK 阻害剤は線維肉腫細胞に対して濃度依存性に細胞数の増加を抑制し、G1/S 期の細胞の割合を高めた。ERK のリン酸化は濃度上昇とともに阻害され、 p21WAF1/CIP1 と p27KIP1は濃度依存性に発現の増加を認めた。 MEK 阻害剤は既存の抗腫瘍薬剤と異なる Ras-MEK-ERK 経路に作用することで抗腫瘍効果が得られる可能性があった。一方、スルフォラファン(SFN)と放射線の併用療法では有意に骨肉腫細胞の増殖を抑制した。G2/M 期の細胞数と subG1 期の細胞数の割合は有意に増加し、ERK および Akt 蛋白のリン酸化を抑制することで、放射線感受性を増加させアポトーシスを誘導したと考えた。SFN は骨肉腫に対する放射線増感剤の一つとして新たな有用な治療法になると考えた。
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Oncol Rep
巻: 29 ページ: 941-945
doi:10.3892/or.2012.2195
巻: 24 ページ: 329-333
DOI:10.3892/or_00000863