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2012 年度 実績報告書

軟骨が自己修復するために必要な前初期遺伝子の同定と応用

研究課題

研究課題/領域番号 22591675
研究機関千葉大学

研究代表者

佐粧 孝久  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (20312952)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード軟骨部分損傷 / 軟骨修復 / TGFベータ / Smad3
研究概要

軟骨組織は自己修復能が低い。特に軟骨部分損傷(PTI)は自己修復能が低い。全層損傷と比較した場合に骨髄からの細胞が動員されないためと考えられている。しかし、我々は3週齢の幼若ラットでは、PTIを関節運動の向きに作成した場合には硝子軟骨様組織で治癒することを明らかにし、PTIが自然治癒する過程を再現できるモデル動物を確立した。成熟ラットではこうした治癒はみられない。この違いは軟骨に損傷が加わった際のごく早期の軟骨細胞の反応として遺伝子の発現パターンの差による可能性がある。そこで3週齢のラットと成熟ラットの間で、PTIを加えた直後の遺伝子発現を比較し、軟骨を修復に至らしめる遺伝子を抽出し、治療に結びつけていくことが本研究の目的である。そのために、3週齢と16週齢のラットの膝関節にPTIを作成し、治癒の過程の違いを組織学的、遺伝子発現の差異を検討した。その結果明らかとなった事項は以下のようなことであった。①3週齢のラットではPTI作成後24時間の時点で修復組織がすでに形成されていること。②3週齢のラットでPTI作成後12、24時間時に特異的に発現してくるような遺伝子を抽出した。その結果131個の遺伝子が抽出された。得られた遺伝子間の関係をIngenuity Pathway Analysis (IPA) software (Ingenuity systems, Mountain view CA)を用いて解析したところ、5つの遺伝子ネットワークが導き出された。各々のネットワークの中心的な分子を解析した結果、TGF-betaのシグナルを伝達するSmad3がなかでも重要な分子であることが明らかになった。③免疫組織学的検討から損傷軟骨周囲にはリン酸化したSmad3が高率に同定された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Angiogenic activity of subchondral bone during the progression of osteoarthritis in a rabbit anterior cruciate ligament transection model.2012

    • 著者名/発表者名
      Saito, Masahiko
    • 雑誌名

      Osteoarthritis and Cartilage

      巻: 20 ページ: 1574-82

    • DOI

      doi:10.1016/j.joca.2012.08.023

    • 査読あり
  • [学会発表] 軟骨部分損傷が自己修復するために必要な遺伝子の同定2012

    • 著者名/発表者名
      佐粧 孝久
    • 学会等名
      第27回日本整形外科基礎学術集会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      20121026-20121026
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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