研究課題
当研究においては、PTH/PTHrP受容体の恒常活性型を骨芽細胞/象牙芽細胞にて発現しているcaPPRマウスと、同じく骨量増加の表現型をもつCIZノックアウトマウスを掛けあわせて、さらなる骨量増加の表現型が得られたことから、caPPR-CIZKOマウスの解析を行うことを目的としている。caPPR-CIZKOマウスの繁殖に関しては、caPPRマウスが弱いことと、CIZKO マウスに過去に報告したように精巣の異常があるため、困難であったが、caPPR-CIZKOおよびそのコントロール各群の計8群について、♂、♀それぞれ6例から10例のマウス検体を得た。細胞培養の系では、骨芽細胞様細胞株MC-3T3E1細胞において、PPRの下流シグナルであるCRE(cAMP response element)を介した転写活性化を見るため、pCRE-Lucベクターでルシフェラーゼアッセイを行った。CIZを大量発現させた場合には、当初PPRによるCREの活性化が軽減される傾向があったが、その後の繰り返し実験の結果、ほぼ軽減はされないという結論に至った。CIZがBMPシグナルの阻害因子であること、PTHがBMPシグナルを亢進するという報告があることから、CIZの作用は、PTHのCRE活性化作用そのものではなく、PTHからBMPへ至り骨形成につながる経路の側にあるものと考えられる。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)
J Cell Physiol
巻: (in press)
doi:10.1002/jcp.24317
Bone
巻: 54 ページ: 172-178
J Biol Chem
巻: 287 ページ: 33545-33553
doi:10.1074/jbc.M111.329938
Proc Natl Acad Sci U S A
巻: 109 ページ: 7433-7438
10.1073/pnas.1109036109