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2012 年度 実績報告書

II型コラーゲン異常による骨系統疾患をモデルとした変形性関節症の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 22591683
研究機関富山大学

研究代表者

松井 好人  富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (80335348)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード変形性関節症 / コラーゲン / 骨系統疾患 / 動物モデル
研究概要

早期発症の変形性関節症を主要症状とする骨系統疾患であるCzech dysplasiaは、II型コラーゲンのArg275Cys変異を原因とする単一遺伝子病である。研究代表者は変形性関節症の病態をその中心病変分子であるII型コラーゲンとマトリックスの超分子構造の観点から明らかにするため、II型コラーゲンのArg275Cys変異を導入したトランスジェニックマウスを作製した。
①トランスジェニックマウスの系統樹立: Arg275Cys変異(c.823C>T)を導入したマウスII型コラーゲン遺伝子を、マウスII型コラーゲン遺伝子のプロモーターとエンハンサーを有するベクター(pKN185)に挿入して、トランスジェニックマウスのコンストラクトを完成させた。ベクターDNAを量産・精製して必要部分を切り出し、C57BL/6系統のマウス受精卵にマイクロインジェクションした。状態の良好な受精卵を偽妊娠マウスの生殖器に移植して出産まで飼育し、F0産仔4個体が得られた。各F0個体を野生型 C57BL/6系統のマウスと交配して得られた F1産仔から組織を採取し、DNAを抽出して、PCR法により変異遺伝子が染色体に取り込まれた個体を選別した。その結果、継代可能な独立した2系統が樹立された。これらの交配をさらに独立して進め、変形性関節症の初期兆候を注意深く観察しながら多数の個体を飼育している。
②生化学的解析: 哺乳類細胞においてマウスII型コラーゲン遺伝子を過剰発現させるため、CMVプロモーターの発現ベクターに野生型マウスII型コラーゲン遺伝子を組み込んだ。このベクターに上記のArg275Cys変異(c.823C>T)を導入した変異型マウスII型コラーゲン遺伝子の発現ベクターも作製した。これらを量産・精製し、トランスジェニックマウスから得られる軟骨組織を解析する際にスタンダードとして用いる準備が整った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 大腿骨頭骨端線損傷(Salter-Harris II型)を生じた骨形成不全症の1例2012

    • 著者名/発表者名
      松井好人
    • 雑誌名

      第23回日本整形外科学会骨系統疾患研究会記録集

      ページ: 15-16

  • [雑誌論文] Myxoid liposarcoma-associated EWSR1-DDIT3 selectively represses osteoblastic and chondroblastic transcription in multipotent mesenchymal cells.2012

    • 著者名/発表者名
      鈴木賀代
    • 雑誌名

      PLoS ONE

      巻: 7 ページ: e36682

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0036682

    • 査読あり
  • [学会発表] 大腿骨頭骨端線損傷を生じた骨形成不全症の1例2012

    • 著者名/発表者名
      松井好人
    • 学会等名
      第49回日本リハビリテーション医学会学術集会
    • 発表場所
      福岡サンパレス(福岡県)
    • 年月日
      2012-06-02
  • [学会発表] Clinicopathologic examination of four liposarcomas with detectable TLS-CHOP or EWS-CHOP fusion transcript whose histopathologic diagnosis was other than myxoid liposarcoma.

    • 著者名/発表者名
      松井好人
    • 学会等名
      第85回日本整形外科学会学術総会
    • 発表場所
      京都国際会議場(京都府)
  • [学会発表] 粘液型脂肪肉腫における組織像の多様性:診断的融合遺伝子が検出された4例の検討

    • 著者名/発表者名
      松井好人
    • 学会等名
      第45回日本整形外科学会骨・軟部腫瘍学術集会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都)

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公開日: 2014-07-24  

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