1.R8ペプチドのMRプローブ化:DOTA-GdをR8に結合させたプローブ(DOTA-Gd-G2R8)を合成し、MRによる軟骨のイメージングを検討した。固相合成法により合成したG2R8のN末端にDOTAを結合させた後、Gdを配位させてDOTA-Gd-G2R8を合成した。ウサギ膝関節にDOTA-Gd-G2R8を直接注入し、MRによる軟骨集積性を検討したところ、大腿骨、脛骨の骨端の周りにT1短縮効果が見られた。次年度以降で、正常ウサギでさらに検証を重ね、軟骨修復モデルで評価したい。成果の一部は日本分子イメージング学会で発表した。 2.関節破壊特異的阻害剤R8-NTIMP3の治療効果の検討:大腸菌発現R8-NTIMP3リコンビナントタンパクを抗コラーゲン抗体関節炎モデルマウス膝関節に注射して、治療効果を検討したが、有意な治療効果を認めなかった。軟骨組織あるいは周辺組織に持続的発現させる遺伝子導入法による方法を検討するため、プラスミドコンストラクトを作製した。また、遺伝子導入のためのエレクトロポレーションの条件設定をpEGFPを用いて行った。成果の一部は日本軟骨代謝学会で発表した。
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