• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

変形性関節症の診断治療用の軟骨指向性多機能ナノプローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591686
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 俊孝  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (50194262)

研究分担者 西田 圭一郎  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (80284058)
キーワード生体イメージング / 関節軟骨 / MRI / プロテオグリカン
研究概要

1)ウサギ膝関節におけるナノプローブの集積評価:DOTA-GdをR8に結合させたプローブ(DOTA-Gd-G2R8)を合成し、MRによる軟骨のイメージングを検討した。固相合成法により合成したG2R8のN末端にDOTAを結合させた後、Gdを配位させてDOTA-Gd-G2R8を合成した。初年度では、T1短縮効果が認められたが、再現性などについて十分な結果が得られなかったので、2年度めはまずEx vivoにおいて、検討を重ねその効果のあることを確認した。引き続きウサギ膝関節にDOTA-Gd-G2R8を直接注入し、MRによる軟骨集積性を検討したところ、再現性がある程度認められる効果が見られた。次年度以降で、OAモデル、軟骨層欠損モデル等で評価したい。コントロール検出法にR8-Rhodamine法、従来のSafranineO染色を用いる。
2)R8-NTIMPの遺伝子導入法として、初年度作製したプラスミドコンストラクトを用いたエレクトロポレーション法を検討した。R8-EGFPプラスミドによる遺伝子導入予備実験では、滑膜組織・筋肉組織への導入が確認できた。R8-NTIMP導入にようる関節炎(CAIA)モデルの治療効果をin vivoで検討したが、前年度invitro組織実験で出たほどの効果が確認できなかった。導入効率・発現の持続など向上させる必要があると考えられる。
なお、研究の成果の一部をミニレビュー(Clinical Calcium)に執筆、特許出願も行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

項目2の遺伝子導入・発現効率が予想より低いため、マウス関節炎モデルの治療効果が十分得られなかった。本年度のプラスミドをエレクトロポレーションで導入する方法では、導入される細胞と発現の持続に限界があるものと考えれれる。

今後の研究の推進方策

lentivirus導入法など検討を行う。Lentivirus法は細胞の増殖・非増殖にとらわれず導入が可能であるのと、染色体DNA内に組み込みが可能であるため、遺伝子発現の持続期間が現法より長くすることができるため。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Mechanical stress enhances COL2Al expression on chromatin by indducing SOX9 nuclear translocalization in inner meniscus cells2012

    • 著者名/発表者名
      Kanazawa T, et al
    • 雑誌名

      J Orthop Res

      巻: 30(3) ページ: 468-474

    • DOI

      10.1002/jor.21528

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Bra12 is indispensable for the proper localization of brevican and the structural integrity of the perineuronal net in the brainstem and cerebellum2012

    • 著者名/発表者名
      Bekku, et al
    • 雑誌名

      J Comp Neurol

      巻: 520 ページ: 1721-1736

    • DOI

      10.1002/cne.23009

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 関節軟骨のバイオイメーブング2011

    • 著者名/発表者名
      大橋俊孝、西田圭一郎
    • 雑誌名

      clinical Calcium

      巻: 21(6) ページ: 100-106

  • [学会発表] 炎症標的化金コロイド内包リポソームのリウマチ関節炎症部位への集積2012

    • 著者名/発表者名
      前原亜美, ら
    • 学会等名
      日本軟骨代謝学会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20120309-20120310
  • [備考]

    • URL

      http://mbb-okayama.sakura.ne.jp/

  • [産業財産権] 軟骨組織マーカー及び軟骨組織可視化用試薬2012

    • 発明者名
      大橋俊孝, 加来田博貴
    • 権利者名
      国立大学法人岡山大学
    • 産業財産権番号
      特願2012-055511
    • 出願年月日
      2012-03-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi