肩関節痛の原因である肩腱板断裂の修復を促進を目的に、BMP-7(成長因子)を徐放機能をもつゼラチンハイドロゲル(生体吸収材料)に含浸させて、腱断裂修復部位での有効局所濃度を保つ工夫を検証することが当研究も目的である。 現在、ラットによる腱板断裂モデルにおいて、術後4週目において、組織学的にも力学的にも良好な結果を得ている。 組織学的な結果であるが、成長因子徐放群においては、腱骨付着部に4週間と早い段階で正常の腱骨付着部に認められるような石灰化軟骨層が確認できた。 現在、経過観察期間を8週間、12週間での有効性を検討中である。
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