研究課題/領域番号 |
22591700
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
石原 弘規 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50111224)
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研究分担者 |
坪 敏仁 弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (30133870)
大川 浩文 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (40322953)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ブドウ糖 / 体液量測定 / 小児患者 / 心臓前負荷 / 心拍出量 / 循環血液量 / 細胞外液 |
研究概要 |
24年度は22年、23年度に引き続いて21人の主として心臓手術術後患児のデータ取得ができた。24年度の中頃からはインドシアニングリーン(ICG)を用いた比較的低侵襲の心拍出量や循環血液量の測定法に改良を加え、これらの測定値の精度が高まり、比較的安定したデータが得られるようになった。これまでの結果では少量のブドウ糖(1gまたは2g)を指示薬として用いた体液量評価(ブドウ糖初期分布容量、以下IDVG)は成人と同様心拍出量や循環血液量と正の相関があることが判明した。また従来成人で用いてきたブドウ糖投与3分後の血漿ブドウ糖濃度上昇のみによるIDVG推定では、血漿からのブドウ糖消失速度に各患児や測定時点で差があり、ブドウ糖投与3分後のブドウ糖濃度のみならず、投与後5分のブドウ糖濃度を加味することでIDVG推定が大幅に改善することが判明した。さらに先の2年間の結果と同様、成人に比して心臓手術術後のIDVGは大きいことが確認された。術直後に比し術後1日目にはIDVGは増大する傾向が見られた。 測定上の問題点も判明した。即ち、小さな体動や涕泣であっても体内でのブドウ糖動態に大きな影響を与え、ブドウ糖投与3分から7分後間で各測定時点で変化が認められないなど測定時には体動等がないことが重要であることが確認できた。 以上より、小児患者ではIDVG測定時には多少の鎮静下で行う必要があるが、小児においても成人と同様に間接的な心臓前負荷の指標としてIDVGを体液管理に使用できることが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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