研究課題/領域番号 |
22591701
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
吉田 仁 弘前大学, 大学院・医学研究科, 講師 (00374843)
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研究分担者 |
櫛方 哲也 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (80250603)
廣田 和美 弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20238413)
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キーワード | 脳・神経 / 全身麻酔 / 睡眠 / 脳波 / 内因性睡眠物質 |
研究概要 |
睡眠解析ソフトウエアが更新されたため、睡眠システムを再構築した。体重300-400gの雄性SD系ラットに脳波電極を留置、恒温チャンバー内で電極をケーブルにつなぎ持続的に脳波を記録した。Non-rapid eye movement sleep (NREMS)、REMSの睡眠量および日内変動が通常通りであることを確認した。また、睡眠と脳温・体温は相互に関連があるため、脳温測定システムを追加するため、機器・ソフトウエア等を試験中である。 睡眠関連物質と全身麻酔との関連を検討する基礎的データを集めた。ラットは明期に深いNREMSが多く暗期は浅く少ないNREMSしかしない。また、明期開始より断眠させることで、脳内の睡眠関連物質増加や断眠後のより深いNREMSの増加が認められることが分かっている。したがって明暗周期と麻酔薬投与のタイミングを検討した。明期開始時、暗期開始時、6時間断眠後にThiopental 30mg/kgを腹腔内投与し、麻酔時間を調べた。6時間断眠後では、通常の2倍程度麻酔時間が延長する傾向があった。ただし、腹腔内投与は技術的なエラーが生じる可能性もあるため、静脈内投与についても検討中である。
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