研究課題/領域番号 |
22591711
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
後藤 隆久 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00256075)
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研究分担者 |
水谷 健司 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00381525)
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キーワード | メンタルヘルス / 麻酔科学 |
研究概要 |
本年度は、研究計画どおり、平成23年5月20日に日本麻酔科学会学術集会(神戸市)、および11月4日に日本臨床麻酔学会(沖縄)において、学会プログラムとして、メンタルヘルスと職場環境改善のためのワークショップを開催した。どちらのワークショップも後藤と水谷の両名が参加し、連携研究者の保坂隆も講義を行い、グループディスカッションのファシリテータを務めた。昨年度作成した、麻酔科を題材にした、グループディスカッション用のケースシナリオ3つに加え、4つ目のシナリオを新たに作成した。日本麻酔科学会でのワークショップの参加者は14名、臨床麻酔学会では18名であり、若手から管理職まで多種多様であった。ワークショップ後の参加者の感想は、おおむね好評であり、職場にもって帰って役に立てると答えた参加者がほとんどであった。 それとは別に、本年度も横浜市立大学麻酔科医局の大学病院および関連病院の若手から中堅麻酔科医50名を対象に開いたワークショップを平成24年3.月4日に行った。 また、平成24年度の日本麻酔科学会学術集会および日本臨床麻酔学会で同様のワークショップを開催させていただくよう、各学会長に申請し、双方とも認められた。日本麻酔科学会のワークショップは日本医師会の認定産業医生涯研修更新単位も認められた。 医師の職場環境改善とメンタルヘルスは啓蒙活動が重要であり、これらのワークショップを継続的に展開していくことが必要と考えられる。来年度は昨年度行った全国アンケートを再度行い、ワークショップの効果を判定したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ワークショップの申請を学会が認めてくれるかどうかが最大の障壁だったが、そこを乗り越えることができた。平成23年度のみならず、24年度も認められたことは、この活動が認知されはじめていることを意味すると思われる。 平成22年度に行った全国調査アンケートの解析が進行中である点は、やや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画どおり、平成24年度に再び、全国調査アンケートを行う。 計画には含まれていないが、平成24年度以降も、学会でのワークショップを継続的に行い、この問題の認知度を高める。単なる研究に終わらず、社会的活動に発展させることが重要と考えている。
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