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2011 年度 実績報告書

重症感染症に伴う中枢神経障害の発生機序解明と治療戦略開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591713
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

平手 博之  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (20363939)

研究分担者 祖父江 和哉  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90264738)
杉浦 健之  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20295611)
浅井 清文  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70212462)
キーワード感染症 / 脳神経疾患
研究概要

重症感染症に伴う中枢神経障害の発生機序解明と治療戦略開発の研究にあたり、まず、盲腸結紮穿刺腹膜炎マウスモデルを作成し、重症感染症を発症させた後、その脳のサンプルを収集し、採取した中枢神経系でのAQP4の発現変化をウエスタンブロット法にて解析している。また、同じモデルのマウスを使用した高次脳機能検査を行い、蛋白の発現量と高次脳機能障害の発症率や障害の程度など、両者の関連性を検討しているところである。
高次脳機能障害の程度、あるいは発症率と、AQP4の大脳皮質での発現量との関連性の検討から、AQP4が高次脳機能障害の発症に際し、何らかの重要な役割を果たしている可能性も推察している。なお、薬物療法やその他の介入によるAQP4の発現の調節や、チャネル機能の調節、または感染自体の程度による影響の有無についても検討の価値があると考えている。そのような対処によって、重症感染症に付随して起こるかもしれない高次脳機能障害の発症率を抑綱したり、あるいは高次脳機能障害を発症した場合でもその重症度を軽減したりすることができる可能性もあるからである。
感染軽快後に社会復帰を果たそうとするにもかかわらず、何らかの高次脳機能障害の残存により正常な復帰が果たせなかったり、あるいはリハビリなどを含めた慢性期の長期療養を余儀なくされたりする患者の数を減少させることができる可能性があり、本結果のもたらす医学的、社会的意義、重要性は大きいものと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

盲腸結紮穿刺腹膜炎マウスモデルにおいて、ウエスタンブロット法、免疫化学組織染色で水チャネルAQP4の発現を確認し、高次脳機能の検査、すなわち活動性、水迷路、恐怖条件付け、運動調節能の評価を順次施行しているところである。

今後の研究の推進方策

当初計画に従い、動物実験を行ってサンプルを収集し、また各種試験を行って、順次評価、解析を行っていく予定である。

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公開日: 2013-06-26  

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