研究課題/領域番号 |
22591713
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
平手 博之 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20363939)
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研究分担者 |
杉浦 健之 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (20295611)
浅井 清文 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70212462)
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90264738)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 水チャネル / 重症感染症 / 高次脳機能障害 |
研究概要 |
重症感染症に伴う中枢神経障害の発生機序解明と治療戦略開発の研究にあたり、盲腸結紮穿刺腹膜炎マウスモデルを作成し、重症感染症を発症させた後、その脳のサンプルを収集し、採取した中枢神経系でのAQP4の発現変化をウエスタンブロット法にて検討しているが、現時点で発現のパターンを十分解析するには至っていない。盲腸結紮穿刺腹膜炎マウスモデル作成後、脳サンプル採取と同時に、血清の炎症性サイトカインの測定、脳の水分量変化の測定など、重症感染の指標となりうる様々なデータも検討し、脳においてAQP4の発現変化に大きな影響を与える条件の検討を通じて、より適したモデルの確立を目指しているところである。最適な条件のモデルを確立した後には、高次脳機能検査を行って蛋白の発現量と高次脳機能障害の発症率や障害の程度など、両者の関連性を明確にする事が可能と思われるため、引き続き検討していきたいと考えている。 さらに、薬物療法やその他の介入によるAQP4の発現の調節や、チャネル機能の調節、または感染自体の程度による影響の有無についても検討の価値があると考えている。そのような対処によって、重症感染症に付随して起こるかもしれない高次脳機能障害の発症率を抑制したり、あるいは高次脳機能障害を発症した場合でもその重症度を軽減したりすることができる可能性もあるからである。 感染軽快後に社会復帰を果たそうとするにもかかわらず、何らかの高次脳機能障害の残存により正常な復帰が果たせなかったり、あるいはリハビリなどを含めた慢性期の長期療養を余儀なくされたりする患者の数を減少させることができる可能性があり、本結果のもたらす医学的、社会的意義、重要性は大きいものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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