研究概要 |
一過性全脳虚血後における治療的βブロッカー投与の影響の検討を行った 実験の概要 対象はSDラット300-350gのオス。12時間サイクルの照明下、水、飼料へは自由接触可の専用施設で管理。前日夕方より絶食とした対象(ラット)を、イソフルラン麻酔下に挿管、人工呼吸し、尾動脈、外頚静脈にカテーテルを挿入した。血液を脱血し35mmHgとし両側内頚動脈を10分間結血管クリップにより遮断した。その後頚動脈を開放し、返血した。この間体温を37.5Cに保持した。終了後、大腿静脈を剥離しカテーテルを留置し、カテーテルは皮下を通し背部皮下に埋めたOsmotic pumpに接続した。再還流1時間後から生生理食塩水10μl/h(コントロール群), プロプラノロール100micg/kg/min (プロプラノロール群), エスモロール200micg/kg/min (エスモロール群), ランジオロール50 micg/kg/min (ランジオロール群)で投与を開始し、5日間持続投与した。各群20匹としておこなった。機能評価虚血, 組織学的評価を5日後に行った。結果は行動機能評価では有意な差が得られなかったが組織学的にはエスモロール、ランジオロール群ともに保護効果がみられた。
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