急性糖負荷によるラット急性高血糖モデル(2g/kg のブドウ糖液を腹腔内投与)を用いて、5分間の心肺停止・蘇生を行い2週間後に脳スライスを作成した。心肺停止・蘇生により2週間後までに、海馬CA1領域にミクログリアの活性化、神経細胞の傷害、神経軸索の傷害と最終糖化産物受容体(RAGE :receptor for advanced glycation end products)の発現が認められた。が、非糖負荷群との有意差は確認できなかった。また神経学的機能検査でも、シャム手術群や非糖負荷群と糖負荷群との間に差異は認められなかった。その理由として、十分な標本数でないことや糖負荷をしなくても心肺停止・蘇生のみで血糖がかなり上がること、などが考えられる。
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