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2011 年度 実績報告書

敗血症におけるバソプレッシン投与に対する心筋の反応性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22591722
研究機関群馬大学

研究代表者

日野原 宏  群馬大学, 医学部, 講師 (70361376)

研究分担者 齋藤 繁  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40251110)
門井 雄司  群馬大学, 医学部, 准教授 (10292591)
キーワード循環管理
研究概要

本研究は敗血症におけるvasopressin投与に対する心筋の反応性を解明することを目的とする。
基礎研究
動物敗血症モデルとしてcecal ligation and puncture(CLP)ラットを実験材料とした。
ラットより心臓を摘出し、左心室の細胞懸濁液を作成した。細胞収縮及び細胞内Ca2+濃度の測定は、それぞれの濃度のvasopressin(0,0.1,1,10,100,1000nmol/L)を溶解したHEPES溶液で還流した状態で測定した。細胞収縮の測定は、プラチナ電極を用いて4秒毎(0.25Hz)にパルス幅4msec、閾値の1.5倍の電圧で収縮を誘発させ、細胞の両端の長さを持続的にvideo motiondetectorで記録した。細胞内Ca2+濃度の測定は、単離した細胞をLamininでコーティングしたchamberに付着させ、30分間3~4μMのCa2+蛍光色素であるfluo-3AMが含まれたHEPES溶液で感作処理した後、細胞に485nmの励起光を照射し、530nmの蛍光を蛍光顕微鏡システムを使用し測定した。
臨床研究
ICUで敗血症性ショックに対しvasopressin投与を開始された患者の心機能変化を観察した。
エンドトキシン血症の重症度を測定するためにエンドトキシン活性(EA、endotoxin activity)を測定し、敗血症の重症化のリスクを区分した。3D経食道エコー装置を用い、心室壁を16分割し収縮力の変化を調べた。
エンドトキシン活性による重症度リスクとvasopressin投与前後の3D経食道エコーから得られる心筋収縮能変化の関連を調べた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床研究において敗血症リスク区分がエンドトキシン活性だけで規定されるものではなく、同時に心不全・呼吸不全・腎不全などの合併症を生じているため、vasopressin投与による心筋収縮変化の関連を捉えることが容易ではない。

今後の研究の推進方策

研究計画に沿って症例数を追加し、サブグループ化して関連を検討を行う。

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公開日: 2013-06-26  

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