胸壁聴診器に接続したマイクロフォンを用いて実際の患者の呼吸音を雑音の混入を防いで収集し、音声可視化装置を用いリアルタイムに視覚化し周波数分布、経時変化、音の特徴を明らかにすることが出来た。呼吸音は、100-500Hzに分布していた。マイクロフォンアンプとラップトップコンピューターを直接接続し多くの機器が稼働している手術室内でも使用可能とした。また、可視化装置が手術に用いる他の機器に影響を与えないようにも考慮した。そして、小児患者において胸壁をとおして集音した呼吸音を可視化し、麻酔科医師がその画像を用いて通常の聴診器と同等に片肺挿管を診断することが可能であった。
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