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2012 年度 実績報告書

急性肺障害に対する生体内高エネルギー燐酸化物のホスホエノールピルビン酸の投与効果

研究課題

研究課題/領域番号 22591729
研究機関鳥取大学

研究代表者

大嶋 嘉明  鳥取大学, 医学部, 准教授 (90233105)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードPhosphoenolpyruvate / 摘出灌流肺標本 / ウサギ / 虚血再灌流障害肺 / 肺濾過係数 / 肺の湿乾重量比 / ピルビン酸 / 乳酸
研究概要

【目的】解糖系中間代謝産物であるPhosphoenolpyruvate(PEP)の虚血再灌流障害肺に対する保護効果について検討した。【方法】家兎をペントバルビタール耳静脈投与で麻酔し、肺動脈送血・左房脱血の摘出灌流肺標本を作成した。左房脱血管から血液成分を十分に廃棄した後に、physiological salt solution(PSS液)を30ml/kg/minの定流量で再灌流した。PSS液にはHES(5g/dl)、ブドウ糖(100mg/dl)、インスリン(20mU/dl)を加えた。呼吸条件はRR 40/min、TV 6ml/kgとした。主換気ガスに空気を用いたが、換気時のリザーバー内の灌流液のPCO2が40mmHg前後になるように、主換気ガスに純CO2を混入した。標本を虚血再灌流(IR)群、PEP処置虚血再灌流(PEP-IR)群、換気・灌流を中断なく継続したコントロール(Cont)群に分けた。PEP-IR群には安定期に灌流液にPEP(1mM)を前投与した。IR群とPEP-IR群では、30分間の安定期の後、60分間ほど換気・灌流を停止し、その後に換気・灌流を再開した。【結果】潅流液中のブドウ糖濃度は、3群ともに安定期に比べて再灌流60分時に減少したが、3群間で差はなかった。潅流液中のピルビン酸濃度は、3群ともに安定期に比べて再灌流60分時に増加し、PEP-IR群は、他の2群に比べて高値であったが、IR群とCont群の間で差はなかった。潅流液中の乳酸値は、3群ともに安定期に比べて再灌流60分時に増加したが、3群間で差はなかった。
【結論】PEPはピルビン酸に代謝されて肺虚血再灌流障害を軽減したと考えられた。3群間で乳酸値に有意差がなかったのは、IR群でも虚血中に空気により肺に対してPEEP3cm水柱をかけたので、肺の環境がさほど嫌気的環境にならなかったためと考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] デスフルレンは虚血再灌流障害肺を増強する2013

    • 著者名/発表者名
      大嶋 嘉明
    • 学会等名
      第60回日本麻酔科学会(発表確定)
    • 発表場所
      ロイトン札幌(札幌)
    • 年月日
      20130524-20130526
  • [学会発表] ウサギ虚血再灌流障害肺に対するホスホエノールピルビン酸の保護効果2012

    • 著者名/発表者名
      大嶋 嘉明
    • 学会等名
      第59回日本麻酔科学会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル(神戸)
    • 年月日
      20120607-20120609

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公開日: 2014-07-24  

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