シスプラチン 20mg/kg の投与による急性腎障害は D-allose の投与により軽減した。D-allose200mg/kg の腹腔内投与では認められなかった効果が 400mg/kg で確認できたことから用量依存的であることが示された。その効果は血清クレアチニンの上昇で38.7%、血清 BUN の上昇で 33.9%低減した。シスプラチンの投与により認められた血清中の TNF-αの上昇や腎組織中の TNF-αや MCP-1 の上昇を有意に抑制することから抗炎症作用が機序の一つとして考えられる。投与経路や方法に関しては今後の課題である。
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