研究課題/領域番号 |
22591736
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山浦 健 九州大学, 大学病院, 講師 (70264041)
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研究分担者 |
吉村 恵 熊本保健科学大学, 保健科学研究科, 教授 (10140641)
塩川 浩輝 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (30572490)
辛島 裕士 九州大学, 大学病院, 助教 (80380434)
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キーワード | インビボパッチクランブ / 脊髄膠様質 / 抑制性細胞 / 興奮性細胞 / GABA_A受容体 / ペンゾジアゼピン |
研究概要 |
本研究では脊髄膠様質細胞に存在するGABAA受容体に着目した実験を行う事を目的としている。そのためにGABA_A受容体のリガンドであるGABAを放出する抑制性細胞に体する幅広い知識の習得を心がけ、数多くの学術集会に参加した。 研究分担者である塩川浩輝は平成20年、21年時に海外で行った脊髄膠様質の抑制性細胞と興奮性細胞の特性の違いに関して本研究におけるプレリミナルな実験を既に行っており、その内容を平成22年10月に米国、サンディエゴで開催された、米国麻酔科学会において発表するとともに、脊髄での痛覚研究を行う海外の研究者の意見を仰いだ。 通常電気生理学的実験セッとの組み上げには多くの時間と労力を要するのが普通であるが、本研究においては効率的、かつ、迅速的に実験に取りかかれるよう、熊本保健科学大学の吉村恵教授との共同研究を依頼した。今年度は熊本保健大学の実験室をお借りしする事とした。そのため、同大学内で電気生理学的実験台のセッティングを行い、実験を開始した。実験を始めるにあたり、関西医療大学の中塚映政教授のご指導の下、Whole-cellパッチクランプ法の技術は既に習得しているが、新たにインビボでのラットへの麻酔法、ラット脊髄の露出方法、脊椎の固定器具への取り付け方法に関するノウハウを習得した。 現段階ではインビボラットの露出した脊髄膠様質細胞からのパッチクランプ記録と同細胞の痛覚応答の記録に成功しており、今後は各種麻酔薬の作用を観察する予定としている。
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