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2012 年度 実績報告書

難治性疼痛に対する脊髄刺激鎮痛法の作用点の解明―中枢か脊髄か―

研究課題

研究課題/領域番号 22591743
研究機関横浜市立大学

研究代表者

新堀 博展  横浜市立大学, 医学部, 講師 (60404993)

研究分担者 小川 賢一  横浜市立大学, 附属病院, 准教授 (10233412)
紙谷 義孝  横浜市立大学, 医学研究科, 客員講師 (90381491)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード脊髄刺激鎮痛法 / 神経因性疼痛 / 下降性疼痛抑制系 / 疼痛行動 / 免疫組織学研究
研究概要

平成24年度は、前年度から継続して脊髄刺激を行った神経障害性疼痛モデルラットの背側縫線核および青斑核における免疫組織学的検討を継続した。解析の結果、SNLラットの青斑核では、障害側でノルアドレナリン合成酵素(Dopamine beta hydroxylase: DbH)の染色性が反対側の約1.4倍増加していたのが、脊髄刺激により疼痛が抑制されたSNLラットではnaïveラットと同じレベルまで復していた。さらに脊髄におけるセロトニン、ノルアドレナリンそれぞれの合成酵素の発現量をウエスタンブロット法により定量した。脊髄刺激電極を留置したSNLモデルラットに対し、脊髄刺激を行い疼痛反応が減弱したラットに対し3時間の脊髄刺激を与え、ペントバルビタールによる深麻酔下に冷却生理食塩水で経心的に還流し、腰膨大部を摘出した後に脊髄後角を左右に分けて採取しウエスタンブロットのサンプルとした。対照群として、脊髄刺激を行わなかったSNLラットを用いた。神経障害性疼痛モデルラットにおいて、脊髄刺激を行った群とそうでない群では、脊髄後角におけるセロトニン合成酵素(Tryptophan hydroxylase: TPH)およびDbHの発現量は変化していなかったため、脳幹部における免疫組織学的検討と合わせると、脊髄刺激法による脊髄での鎮痛作用には、セロトニン、ノルアドレナリンの双方が関与するが、これら神経伝達物質は脊髄で産生の増加が見られるのではなく、それぞれの中枢での産生が増加し、その結果脊髄での放出が増加しているということが示唆された。
本研究の成果は、国際疼痛学会総会(Pain 2012,Milano, Italy)で発表され、現在は英文学術誌への投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Funakoshi, Takahisa Goto: SPINAL CORD STIMULATION ENHANCES PHOSPHORYLATION OF CREB PROTEIN AND NUMBER OF THE SEROTONERGIC NEURONS IN DORSAL RAPHE OF NEUROPATHIC ANIMALS.

    • 著者名/発表者名
      Toshiharu Tazawa, Yoshinori Kamiya, Ayako Kobayashi, Kensuke Saeki, Hironobu Shinbori, Kengo Funakoshi, Takahisa Goto
    • 学会等名
      The 14th World Congress on Pain (Milan2012),
    • 発表場所
      Milano, Italy

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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