研究分担者 |
中嶋 康文 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (70326239)
志馬 伸朗 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (00260795)
加藤 祐子 京都府立医科大学, 医学部・附属病院, 専攻医 (50398400)
木村 みどり 京都府立医科大学, 医学部・附属病院, 専攻医 (80568204)
岡野 佳子 京都府立医科大学, 医学部・附属病院, 専攻医 (40398384)
|
研究概要 |
予定On-pump CABG, Off-pump CABG及び手術患者より採血(手術前、冠動脈再建終了直後、2時間後、8時間後、24時間後)、及び右心耳の一部(冠動脈再建前後の2回)の外科的採取を行った。*フローサイト法の為のヒト右心耳組織からの心筋細胞の単離は、Medimachine(現有設備)を用いた。 結果 1. Off-pump, On-pump症例共に,術前からのβ-blocker内服により周術期の心筋障害が抑制された。 2. Off-pump症例のランジオロール投与では周術期のNT-BNP上昇が抑制された。 3. β-blockerによる心筋保護効果には、心筋細胞内情報伝達系のCHOP, Bax, Caspase8, Caspse3の発現上昇が関与している可能性が示唆された。 結論 1. Off-pump CABG症例における心筋保護作用を目的とした短時間作用型β-blocker投与に、一部有効性を示すことができた。On-pump CABG症例においてはより有用性を示す可能性があると考える。 2. CABG症例における術前からのβ-blocker投与による心筋保護の機序として、小胞体ストレス軽減作用が関与していることが示唆された。
|