研究課題/領域番号 |
22591751
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小川 節郎 日本大学, 医学部, 教授 (80096792)
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研究分担者 |
加藤 実 日本大学, 医学部, 准教授 (10224510)
後閑 大 日本大学, 医学部, 助教 (70526095)
岩崎 賢一 日本大学, 医学部, 教授 (80287630)
小川 洋二郎 日本大学, 医学部, 助教 (60434073)
廣瀬 倫也 日本大学, 医学部, 助手 (80366608)
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キーワード | 医療・福祉 / 脳・神経 / 薬理学 / ペインクリニック |
研究概要 |
局所脳血流が低下している慢性疼痛疾患患者に対する薬理学的な疼痛機序判別試験(ドラッグチャレンジテスト)により,痛みの改善と脳血流上昇との関連が示唆されている.しかし,これまで慢性疼痛疾患やケタミン投与などが局所脳血流量や脳代謝に与える影響についての研究は多数有るものの、血圧変化に対して脳血流を一定に保つ働きをする脳循環自動調節能に及ぼす影響は十分に検討されていない.本研究では,慢性疼痛疾患患者に対する疼痛機序判別試験の際に血圧変動の速さに依存する「動的な脳循環自動調節能」の変化を検討することで,単純な脳血流変化の情報とは異なる,慢性疼痛疾患および各種薬剤が「脳循環自動調節能」に及ぼす変化を明らかにすることを目的に実験を実施した. 研究2年目にあたる平成23年度は,当病院のペインクリニック外来にて疼痛機序判別試験を実施した慢性疼痛疾患患者のべ19名のデータ測定を行った.次年度は,研究実施計画書の基づき,これまで測定した患者群と年齢を合わせた健康成人ボランティアを対象に実験を実施する.なお,慢性疼痛疾患患者のデータに関しては,薬剤別によるデータ数が不足しているため引き続きペインクリニック外来での測定を継続する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在のところ慢性疼痛疾患患者19名のデータを取得しており,おおむね順調に進行している.しかしながら,薬剤別(モルヒネ,リドカイン,ケタミン,チアミラール,フェントラミン)に見るとデータ数に偏りがある.この理由として,一人の患者に対して全ての薬剤によるドラッグチャレンジテストを実施する臨床的必要性がない場合(2,3種類の試験で治療効果があり,残りの試験を実施しないなど.)が存在しているためである.
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今後の研究の推進方策 |
今後は,現在実施した慢性疼痛新刊患者の年齢に合わせた健康成人被験者のデータ取得を実施する.なお,慢性疼痛疾患患者のデータに関しては引き続き継続するが,臨床上の問題から全ての薬剤(5種)に対してデータを取得することが困難であると予測されるため,2~3種の薬剤(ケタミン,モルヒネ,リドカイン)に絞り研究を実施する予定である.
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