研究課題/領域番号 |
22591751
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
小川 節郎 日本大学, 医学部, 教授 (80096792)
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研究分担者 |
加藤 実 日本大学, 医学部, 准教授 (10224510)
岩崎 賢一 日本大学, 医学部, 教授 (80287630)
後閑 大 日本大学, 医学部, 助教 (70526095)
小川 洋二郎 日本大学, 医学部, 助教 (60434073)
廣瀬 倫也 日本大学, 医学部, 助手 (80366608)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 医療・福祉 / 脳・神経 / ペインクリニック / 薬理学 |
研究概要 |
局所脳血流が低下している慢性疼痛疾患患者に対する薬理学的な疼痛機序判別試験(ドラッグチャレンジテスト)により,痛みの改善と脳血流上昇との関連が示唆されている.しかし,これまで慢性疼痛疾患やケタミン投与などが局所脳血流量や脳代謝に与える影響についての研究は多数有るものの、血圧変化に対して脳血流を一定に保つ働きをする脳循環自動調節能に及ぼす影響は十分に検討されていない.本研究では,慢性疼痛疾患患者に対する疼痛機序判別試験の際に血圧変動の速さに依存する「動的な脳循環自動調節能」の変化を検討することで,単純な脳血流変化の情報とは異なる,慢性疼痛疾患および各種薬剤が「脳循環自動調節能」に及ぼす変化を明らかにすることを目的に実験を実施した. 研究最終年にあたる平成24年度は,研究実施計画書の基づき,これまで測定した患者群と年齢を合わせた健康成人ボランティアを対象に実験を実施した.また,慢性疼痛疾患患者のデータに関しては,薬剤別によるデータ数が不足しているため引き続きペインクリニック外来にて疼痛機序判別試験を実施した慢性疼痛疾患患者のべ7名のデータ測定も実施した. その結果,慢性疼痛疾患は脳血管収縮により脳全体の血流量を低下させ,脳循環自動調節能の変化を生じることが示唆された.一方,薬剤別評価に関しては,症例数の偏りが大きく,統計学的検討には至らなかった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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