研究課題/領域番号 |
22591753
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
南 敏明 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00257841)
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研究分担者 |
荘園 雅子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (90445982)
藤原 俊介 大阪医科大学, 医学部, 助教 (60535813)
森本 賢治 大阪医科大学, 医学部, 助教 (20388250)
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キーワード | アクロメリン酸 / アロディニア / 神経障害性疼痛 |
研究概要 |
PETによる痛みの定量化(可視化) ドクササコ(Clitocybe acromelalga)は、毒茸で摂取すると4~5日後に四肢末端に灼熱痛とアロディニアが出現し、1ヶ月以上も持続する。申請者らは、ドクササコの成分であるアクロメリン酸Aに注目し、アクロメリン酸Aをマウス髄腔内に投与し触覚刺激を加えるとアロディニアが出現し長時間持続すること、10^<-15>gと非常に微量な用量でアロディニアを出現させること、NSAID(インドメタシン)やオピオイド(モルヒネ)では抑制されないことを明らかにした。 痛みの評価をPETを用いて定量化(可視化)するために、アクロメリン酸誘導体を連携研究者の岐阜大学大学院医学系研究科再生医科学専攻古田享史先生に合成していただき、アクロメリン酸A惹起のアロディニアを抑制することを指標に、アクロメリン酸誘導体の中から^<11>C-labeled PETトレーサーを選定した。この化合物は、アクロメリン酸によるアロディニアの発現機構を解明するだけでなく、神経障害性疼痛の診断に役立つ可能性が高い。
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