• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

酸化ストレスにより誘導されるアンドロゲンシグナルを標的とした前立腺癌治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22591778
研究機関帝京大学

研究代表者

井手 久満  帝京大学, 医学部, 准教授 (00301383)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード前立腺癌 / 酸化ストレス / アンドロゲン
研究概要

酸化ストレスは細胞の老化や癌化に関わる重要なシグナルに密接に関与している。本研究において、酸化ストレスがDNA damage responseを介して前立腺癌細胞のアポトーシスを誘導し、その過程で男性ホルモンであるテストステロンがアポトーシスを促進的に働かせることを明らかにした。この機序として酸化ストレスはDNA damage responseを活性化していることがあきらかになった。本研究ではさらにテストステロンを回復させた場合のDNA damage response関連蛋白質の発現変化をWestern blotting法で検討した結果、DNA damage responseの活性化がみられ、テストステロンの発がんにおける抑制の可能性が示唆された。さらに前立腺癌の酸化ストレスによる発がん予防とテストステロンの関連について検討した。酸化ストレスはミトコンドリアやDNAを障害し様々な疾患を引き起こす。一方、抗酸化物質の摂取により癌を予防できる可能性が示唆されている。クルクミンとイソフラボンはアジアにおいてよく摂取され、強力な抗酸化作用および抗炎症作用を有している。我々は前立腺癌細胞LNCaPにおいて、クルクミン、イソフラボンによるDNA-damage responseを介した悪性化抑制の可能性について検討した。また、これらポリフェノール存在下におけるテストステロンの作用についても検討した。LNCaP細胞ではイソフラボン、クルクミンにより細胞増殖抑制効果がみられた。また、テストステロンによりDNA damage responseの活性化が誘導されていた。これらの結果からポリフェノール存在下にアンドロゲンシグナルはDNA damage responseを介して前立腺発癌を抑制する可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

(4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 学会発表

  • [雑誌論文] Testosterone promotes DNA damage response under oxidative stress in prostate cancer cell lines.2012

    • 著者名/発表者名
      Ide H, Yu J, Lu Y, China T, Kumamoto T, Koseki T, Muto S, Horie S.
    • 雑誌名

      Prostate

      巻: 72 ページ: 1407-1411

    • DOI

      10.1002/pros.22492

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Clinical possibility of CRH test in Subclinical Cushing’s syndrome to predict the cortisol replacement after adrenorectomy2012

    • 著者名/発表者名
      Inoue S, Ide H, Kurihara K, Koseki T, Yu J, Chin, T, Saito K, Isotani S, Muto S, Horie S.
    • 雑誌名

      Korean J Urol

      巻: 53 ページ: 414-418

    • DOI

      10.4111/kju.2012.53.6.414.

    • 査読あり
  • [学会発表] 前立腺癌におけるFSHは腫瘍の進展に関与している2012

    • 著者名/発表者名
      井手久満
    • 学会等名
      第50回日本癌治療学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20121025-20121027
  • [学会発表] 根治的前立腺全摘除施行例における血清LH, FSH値の検討.2012

    • 著者名/発表者名
      井手久満
    • 学会等名
      第100回日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20120421-20120424

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi