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2012 年度 実績報告書

NFκB-IL6系を標的とした難治性前立腺癌の進展と癌随伴症に対する新規治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 22591779
研究機関東京医科大学

研究代表者

中島 淳  東京医科大学, 医学部, 教授 (10167546)

研究分担者 橘 政昭  東京医科大学, 医学部, 教授 (70129526)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード前立腺癌 / NF-κB
研究概要

NFκB阻害剤であるdihydroxymethylepoxyquinomicin (DHMEQ)の前立腺癌細胞株LNCaPならびに PC-3に対する抗腫瘍効果を検討した。LNCaP細胞では20μg/ml以上で、PC-3細胞では10μg/ml以上の濃度でDHMEQは有意な抗腫瘍効果を示した。Colony formation assayにて、放射線治療4GyにDHMEQを併用したとき、LNCaP細胞では2.5μg/ml のDHMEQを、PC-3細胞では5μg/mlのDHMEQを併用したときは放射線単独より有意に抗腫瘍効果が増強された。Electrophoresis mobility shift assayでは、両細胞においては放射線治療後4時間後にNF-κB活性が上昇し、5μg/mlのDHMEQによりNF-κB活性の上昇が抑制された。Cell cycleに及ぼす影響を検討してみると、両細胞において4Gyの放射線治療により誘導されるG2/M arrestの割合は、無処置群やDHMEQ単独群のそれらにくらべて高く、さらには放射線治療にDHMEQを併用することによりG2/M arrestの割合は放射線治療単独に比べてさらに高まった。LNCaP細胞ではp53、p21の発現が4Gyの放射線治療で増強され、DHMEQを併用することでさらにその発現が増強した。次いで、PC-3 細胞をヌードマウスの背部に移植し、放射線8Gyを2回に分けて照射し、DHMEQ 4 mg/kgを腹腔内投与した。放射線治療とDHMEQ併用群では、無治療群、DHMEQ単独群、放射線単独群に比べて有意に腫瘍の大きさが小さかった。今回の検討により前立腺癌細胞において放射線治療によりNF-κB活性が増強され、DHMEQによりその増強されたNF-κB活性が抑制され、抗腫瘍効果が増強されると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Enhancement of radiosensitivity by a unique novel NF-kB inhibitor, DHMEQ, in prostate cancer2012

    • 著者名/発表者名
      Kozakai N.
    • 雑誌名

      British Journal of Cancer

      巻: 107(4) ページ: 652-7

    • DOI

      10.1038/bjc.2012

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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