研究課題/領域番号 |
22591781
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
デベラスコ マルコ 近畿大学, 医学部, 助教 (20449838)
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研究分担者 |
植村 天受 近畿大学, 医学部, 教授 (90213397)
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キーワード | 前立腺癌 / PTEN / ノックアウトマウス / 動物モデル |
研究概要 |
23年度は、PTEN flox/PSA-Creマウス前立腺発癌モデルにおいて、酢酸クロルマジノン(抗アンドロゲン薬)と分子標的治療薬(Everolimus,Sorafenib)の単剤およびコンビネーション療法にてChemopreventionおよびIntervention療法としての有効性について検討し、102回アメリカ癌学会(AACR)、日本癌学会、泌尿器科学会等にて報告してきた。すなわち、前立腺サイズの減少は、投与期間の長さに依存する傾向が見ら、投与によってPINの割合が増加し、癌領域が減少した。細胞核におけるアンドロゲン受容体の発現が有意に減少し、細胞増殖の減少とアポトーシスの増加を招くことが明らかになった。 また、昨年度の計画として、高脂肪食下による前立腺がん発生・増殖にあたえる影響について、本モデルを用いて検討するとともに、各種薬剤の抗腫瘍効果について検討した。すなわち高脂肪食により、マウス体重や腹腔内脂肪の有意な増加に加え、前立腺癌発生を促進し、悪性度の高い癌の発生・増殖進行を助長することが認められた。また、組織を用いたAdipokine profileの検討では、LeptinとFGF21増加が有意で、特にLeptinのup-regulationが有意であった。去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)モデルを用いて、行ったDNAマイクロアレイから数種の分子を同定し、中でもHOXA10がマーカとして有用性が示唆され、来年度に詳しく検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
PTENコンディショナル ノックアウトマウス モデルの確立と常時100匹前後のマウスをbreedingしていることから、予想以上に順調に研究が進み、新しい領域にもチャレンジできている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、得られた研究成果を上位のジャーナルへ投稿するとともに、新しい研究プロジェクトに向けての足台として、できるだけ多くの成果を次につなげたいと思う。
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